スナドラ865 Plus搭載のレノボ製ゲーミングスマホ、2基のバッテリや横画面水平カメラなどを搭載

ゲーム用スマートフォンは、おかしな存在だ。単なる言葉としてなら、あってもいいかもしれない。なぜなら、今や誰もかれもがゲーマーで、そのゲームのほとんどがモバイルデバイスでプレーされている。それなら、ゲーム専用のスマートフォンにもっと人気があってもよいのではないか?しかしそれは、誰も作らなかったからないのではない。

Lenovo(レノボ)は、その特殊な分野に参戦を表明した最新の企業だ。Lenovoのような大きな企業でないと、そんな実験はできない。ゲーミングスマートフォンは一発狙いの製品開発企画だが、同社はゲーミングPCであるLegionシリーズのモバイルバージョンのLegion Phone Duelで、確かに一発を狙っている。

画像クレジット: Lenovo

何よりもまず、このハンドセットはQualcomm(クアルコム)の新製品Snapdragon 865 Plusの発表で、少しだけ言及された。そして今ではそれは、その最新のチップを使ってることがウリのスマートフォンの小さなクラブの一員だ。しかしライターの立場として興味があるのは、それがスマートフォンのメーカーに主力機ではできない実験の機会を与えることだ。今回のレノボの製品にも、いくつかの面白い機能が盛り込まれている。

たとえば、バッテリーが2つある。それは、折り畳み(フォルダブル)以外ではありえない仕様だろう。もちろん、スマートフォンのバッテリーが折り畳み式にならないのには、十分な実用的理由がある。しかしここでは、バッテリーを分割して過熱を防ぎ、5000mAhという強大な電源を2つに分けて提供している。ゲーム専用の5G機なら、それぐらいは必要だ。

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もう1つは水平に飛び出る自撮りカメラだ。初期のリーク情報の中では、これが一番興味深い。これはもちろん、本格的なモバイルゲームはスマートフォンを横に持つからだ。そしてこのデザインなら、ビデオの映像をTwitchやYouTubeのような動画共有サービスにストリーミングできる。非常に特殊なユースケースかもしれないが、今回はスマートフォンそのものが非常に特殊な製品だ。もちろん、ゲーム中にモバイルデバイスで撮る自撮りビデオの結果もゲームによってさまざまだ。

画像クレジット: Lenovo

ユニークな機能という点では、USB-Cの充電ポートが2つある。1つは下の標準的な位置、もうひとつは横だ。これもやはり、ランドスケープ(横画面)を容易に維持するためだ。スマホでゲームしながら充電するのは結構面倒だ。

前述のSnapdragonのチップ以外では、16GBのメモリーと512GBのストレージがある。ディスプレイは6.65インチで2340×1080ドット、144Hzのリフレッシュレートだ。米国での発売予定は現状ではないが、中国ではLegion Phone Proという名称で今月発売され、その後アジア太平洋、ヨーロッパ、中東、アフリカ、ラテンアメリカと続く。

価格は未定だ。

画像クレジット: Lenove

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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