スニーカー特化型フリマ「スニーカーダンク」運営がソフトバンク系ファンドなどから累計25億円調達

スニーカーに特化したフリマアプリ「スニーカーダンク」を運営するSODAは1月14日、シリーズBラウンドとしてSoftbank Ventures AsiabasepartnersコロプラネクストTHE GUILDを引受先とする第三者割当増資を実施し、22億円の資金調達を実施したと発表した。なお、同社はこれまでに未公開のシリーズA(3億円調達)も実施済みで、累計の調達金額は25億円となる。

SODAが展開するスニーカーダンクは、ユーザー同士がスニーカーを売買できるフリマアプリだ。既存のサービスとは違い、スニーカーという商材に特化することで、業務提携先の「フェイクバスターズ」と共同の真贋鑑定をすべての取引において提供し、安心安全な取引を実現している。スニーカーは、モノによっては定価よりはるかに高いプレミア価格がつく品物。だからこそ、真贋鑑定による安全な商取引はユーザーを惹きつける。

SODA代表取締役の内山雄太氏は「自分でもフリマアプリでスニーカーを販売していたが、次第に偽造品が市場に出回るようになり、買うのが怖くなった。その時、真贋鑑定という付加価値をつけることで、スニーカー特化型のマーケットプレイスがうまくワークするのではないかと考えた」と、スニーカーダンクのアイデアが生まれた背景を語る。

スニーカーダンクによる真贋鑑定(画像クレジット:SODA)

そんなスニーカーダンクはもともと、スニーカーファンたちが集うメディアとして始まったサービスだ。同メディアでは、どのメーカーがどのスニーカーをいつ販売するかという情報を網羅。年間1000~2000足が販売されるというスニーカーの販売情報を網羅することを重視して、スニーカーファンが集まる基盤を作ってきた。その後、スニーカーファンたちが自身のコーディネート写真などをアップロードできるコミュニティ機能も追加。2017年のメディア開設以降、スニーカーファンのコミュニティの醸成と拡大に注力してきた。現在でもスニーカーダンクのウェブページトップにはユーザー投稿やニュース、自社開発の読み物コンテンツが配置されており、SODAが継続してコミュニティ醸成に力を入れていることがわかる。

スニーカーダンクのトップページ

スニーカーダンクは2017年のメディア開設後、順調にトラクションを伸ばしている。2019年8月のフリマ機能追加時にはアプリのダウンロード数が10万件を突破。翌2020年8月には50万件のダウンロード数を記録している。現在の取引量に関するトラクションは非公開だが、内山氏によれば「昨年対比の3000%以上」というスピードでこの1年間は成長しているという。

SODAは今回の資金調達により、プロダクト開発、マーケティング、ロジスティクス、カスタマーサポートの人材採用および設備投資に注力する予定だ。リード投資家を務めたSoftbank Ventures Asia(前Softbank Ventures Korea)はアジア圏のAIスタートアップへの投資でも知られるソフトバンクグループの投資ファンド。同社ポートフォリオ内のAIスタートアップとの協業により、真贋判定やロジスティクスへのAI活用を今後進めていく。スニーカーダンクは現在、真贋判定をすべて人の目で行っているが、AIによるスニーカーの真贋判定は「十分可能だ」と内山氏は話している。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:フリマアプリスニーカーダンク資金調達スニーカー

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TechCrunch Japan

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