Kairnは、ステルスから抜け出したばかりの新しいスタートアップ。これまでの仕事の成果のプレビューを公開した。Wunderlistが閉鎖される中、Kairnとしては革新的なタスク管理サービスにはニーズがあることを証明したいと考えている。
「私たちは、スマートで、タスクのキャプチャに重点を置いたタスクマネージャーを開発しています」と、共同創立者でCEOのパトリシア・バーナスコニ(Patricia Bernasconi)氏は述べている。Kairnは、eFoundersの支援を受けている。過去数年にわたって、人気の高いサービスとしてのソフトウェアを開発するスタートアップを立ち上げてきたスタートアップスタジオだ。
Kairnは、とりあえずSlack、WhatsApp、Gmailという、3種のサードパーティのサービスとの統合を実現している。たとえばGmailで、電子メールの会話にスターを付けると、Kairnでタスクが自動的に作成される。同様にSlackでメッセージにスターを付ければ、そのメッセージがTo Doリストに表示される。またWhatsAppでは、メッセージをボットに転送することで、Kairnがキャプチャしてくれる。
「アプリを毎回切り替える必要はありません。いつもその場でタスクを作成できるのです」と、バーナスコニ氏は言う。
また、別のアプリを使っている最中でも、Kairnのクイック追加ウィンドウを表示してタスクを追加できる。ここで重視しているのは、タスクリポジトリ、この場合はKairnにタスクを入力するのは、できるだけ簡単であるべきだということ。
そうしてタスクを入力した後は、メインのKairnデスクトップアプリを開き、タスクの受信トレイをチェックして、何をすべきか確認できる。タスクのリストは、元のアプリケーションでフィルタリングすることもできる。また、タスクをクリックして、電子メールのスレッドや、Slackメッセージのコンテキストを確認することも可能だ。
Kairnでは、ここからタスクをメインリストの「My Day」に移動できる。これは、WunderlistやMicrosoft To Doとほぼ同じような感じで使える。1日に1回、タスクのリストを精査し、あとはそのリストに従って行動すればいい。
Karinは、この4月に開発を開始したばかりで、これはまったく新しい製品となる。ベータテストも数週間以内に開始する予定だ。更新が素早いのもウリの1つで、新機能も準備ができしだいリリースしていくつもり。
モバイルアプリもまだ開発中だし、タスクを追加する方法も、今後さらに追加していく予定だ。たとえば、ブラウザーに表示されるテキストの一部を選択し、そこからタスクを作成することなどが考えられる。
Karinは、時間をかけて、徐々に本格的なタスク管理サービスにしていきたいと考えている。やがて、選んだタスクを、複雑なプロジェクト管理シナリオとして利用することもできるようになるだろう。このスタートアップがどこに向かおうとしているのか、しばらく目を離さずにいるつもりだ。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)