スマホ風速計のVaavud、いよいよ出荷開始

Kickstarterの成功例、Vaavudは美しき一品である。デンマークの進取的発明家グループが作ったこの製品は、iPhoneまたはAndroidのヘッドホンジャックに差し込まれ、アプリと連携して風速を教えてくれる。電源は一切使用せず、端末とは、最近のスマートフォンに内蔵されている磁場センサーを経由してワイヤレスでやりとりする。

Vaavudは7月30日に出荷が開始され、bitemyapple、Grand St.、その他のガジェットや最新機器を扱う業者で販売されるが、私は事前に使用する機会を得た。Vaavudは屋外の風速や、室内で私がどれほど強く息を吹きかけられるかを教えてくれた。後者はとても楽しかったので、私は何度も繰り返した。

Vaavudは、殆どのスマートフォンにそのまま装着できるが、Samsung Galaxy S2向けに微修正を加えるためのキットも付属している。カラビナ付のソフトキャリングケースも付いてくる。登山や急流下りに持っていくために作られた製品だからだ。

Vaavudは、同社自身が作ったアプリで使う以外に、サードパーティーアプリもサポートしていて、最初にAPIを活用したのはWeendyだ。これは気象情報をクラウドソースするためのアプリで、世界中のVaavudを使う人からデータを集めて地域毎の風速プロフィールを作ろうとしている。これは理想的な統合だが、Vaavud自体がニッチな製品なので、多くの場所のデータが多数集まるまでには時間がかかりそうだ。

データは正確だと思われるが、他に風速を測る術を持っていないので比較は難しい。Vaavudのネイティブアプリが作るグラフは見やすくてよくできており、電池不要であることは、このデバイスが最も利用価値を持つであろうアウトドアや辺境地での使用に最適だ。40ユーロ(約61ドル)という価格は、ノベルティーには少々高価だが、環境調査を行う人や、気象に興味のある人たちは大いに楽しめるだろう。

多くのKickstarterプロジェクトは、成功したものもそうでなかったものも、何か特定のニッチを目指している。それは伝統的な資金調達経路に向いていない理由でもある。Vaavudがアピールするのはごく小さなセグメントだろうが、多くのKickstarterプロジェクトと異なり、賢実に実行されており作りもデザインも美しい。Vaavudが必要だと思った人は、迷わず入手するべきだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)