スマートフォン界隈は今、円形のウォッチの話題で盛り上がっている。今年の初めにLGとSamsungが両社の初のAndroid Wearスマートウォッチを発表したとき、評論家たちの反応は冷ややかだった。それは彼らの心が、円形のMoto 360に傾いていたせいでもある。その後この二社からは、せっかく発売した矩形のウォッチの話があまり聞かれなくなり、みんなが今だにMoto 360を待ってる中で、今度は当のLGが円形ウォッチG Watch Rでこの騒動に加わってきた。
そのG Watch Rは、LG自身の画像では、すごく良い。ふつうの機械式ウォッチみたいだ。スペックによると画面の解像度は今のG Watchよりやや高いぐらいだから、この画像は少々あやしいかもしれない。
LGが製品のデザインに真剣なのはよろしいけど、でも一般的には、円形ウォッチにそれほどのめり込む気持ちにはなれない。盤面が円いと、いかにもウォッチらしく見えるが、ウォッチではなくAndroid Wearという多芸なシステムを載せたスマートウォッチとして見ると、円形の盤面にはかなり問題がある。
円形のウォッチは時間を見るための機械式ウォッチとしては良くても、スマートウォッチは時間を表示するだけでなく、ほかにもいろんなことをする。たとえばAndroid Wearの得意技(わざ)である通知は、画面が円いと見づらい。円形の盤面に通知が表示されると、無駄なスペースが多くなり、通知そのものは円の下半分に表示されるので、ちょっとおかしな感じだ。
しかも、スマートウォッチは電池が小さくて電池寿命が短いことを忘れるべきではない。電池寿命を節約するために、時間だけを表示しているときには画面をやや暗くした方がよい。しかしこのとき、矩形のウォッチなら文字を大きくできるので、時間をすぐ読めるが、円形では文字を大きくすることが難しい。しかも、円形ウォッチで文字を大きくしたら、逆に非常に見づらくなるだろう。
今のLG Gウォッチでも、使いやすいなと感じるのは盤面の文字(数字)が大きい機種だ。腕を振って画面を明るくせずに、薄暗い画面のままで時間がすぐわかるスマートウォッチは、円形の機種の中にはない。G WatchはディスプレイがOLEDになるので、かなり良くなるとは思うけど、たぶん抜本的解決にはならないだろう。
来週ごろMoto 360の最終製品バージョンが出るらしいから、その円形の盤面でも、これらの問題をチェックしてみたい。
円形の盤面よりは、矩形で曲面(もしくはフレキシブル)のスクリーンなら、腕のカーブにフィットするからスマートウォッチに向いているだろう。それに、時間を見るためにだけウォッチが必要な人には、ほかにも選択肢はいろいろとたくさん、ある。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))