今日スーパーボウルを見る人は、真新しいはずのCMが、妙に見慣なれて感じるかもしれない ― 多くのCMが事前にインターネットでその一部あるいは全部を先出ししているからだ。
ビデオ広告および分析のVisible Measuresによると、同社のチームはスーパーボウルCMを2010年から観察しており、この戦略を取る企業は年々増えているという ― 2010年は13社、2011年27社、2012年34社、昨年は42社だった。(Visible Measuresによると今年CMを事前公開した会社は30社だが、これは先々週半ばのことなので最終的数字はさらに大きくなるだろう)。
要するに、広告主はこのゲームを単に月例キャンペーンの一部として扱っており、ネットユーザーの重要性は年々高まっている。ノースウェスタン大学のマーケティング教授、Tim CalkinsはNew Yorker誌にこう伝えている:「重要なのはスーパーボウルで勝つことではない、月全体で勝つことだ」。
昨年スーパーボウルCMは、インターネットで計3.7億回閲覧された。Visible Measuresによる(ゲームの1ヵ月後に測定)。そして、早くCMを提供した広告主が勝っている、と同社のデータは示している。
Visible Measuresは、YouTube、Daily Motion、Metacafe、Vimeo等のサイトを対象に、各ヒデオのウェブ全体における「真のリーチ」を追跡していると言っている。ブランドが事前にCMを流すと、そうでないブランドよりも真のリーチが著しく高まる ― 両者の差異は2012年には最大の600%まで上り、昨年は200%に下がった。おそらくネットで注目を集める競争が激化したためだろう。
一例としてVisual Measuresが挙げたのが、SamsungのCM、”The Big Pitch” で、このヒデオはスーパーボウル放映以前に870万回も閲覧され、1ヵ月後の合計は3350万回だった。そして今年、BudweiserのCM、”Puppy Love“(下に貼ってある)は、ずでに2670万回表示されている ― 最終カウントはかなりの数になるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)