HPの意に反して2つの会社の合併を企てるXerox(ゼロックス)は、4月の株主総会で HPの取締役全員の交替を提案する計画であることを本日発表した。ゼロックスの買収提案を全会一致で拒否したときと同じ取締役会だ。
ここ数カ月間、ゼロックスとHPは公共性の高いゲームをプレイしている。ゼロックスはHPとの合併を強く望んでおり、昨年末に340億ドルによる買収を提案したが、HPは即座に拒否した。ゼロックスは株主に直接買収を訴えると脅した。
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今度は取締役会を乗っ取ろうという同社は、現行取締役全員を置き換えるために11名の候補者を推薦した。
ご想像のとおり、HPはこのゼロックスの推薦喜んでいない。「このような推薦はゼロックスが自身の買収提案を推し進めようとする身勝手な戦術だ。提案はHPを著しく過小評価しており、HP株主に不利益をもたらす重大なリスクを生むものだ」とTechCrunch宛てにメールで送られた声明でHPは語った。
さらにHPは、ゼロックスの株主であるCarl Icahn(カール・アイカーン)氏による強い圧力についても同社を非難した。「ゼロックスの買収提案と取締役候補の推薦はアイカーン氏に動かされたものであり、ゼロックスの大株主である同氏の利害関係は他のHP株主と一致していないとわれわれは確信している。アイカーン氏は支配的株主であるゆえに、ゼロックスがHPを過小評価した価値で買収することによって不当な利益をあげることになる」と同社は指摘した。
昨年11月、ゼロックスが自分よりはるかに大きいHPを乗っ取る意志を示したことで、両社は辛辣な書簡の応酬を演じた。HPはゼロックスの資金調達能力に疑問を呈したが、今月ゼロックスは、買収に必要な240億ドルを調達した。それでもHPは納得しなかった。
今日の件は、ゼロックスが両社を統合しようと益々敵意を剥き出しにしている買収提案にに関する一連のやり取りのごく一部にすぎない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )