ソニーは10月1日、新型スマートウォッチ「wena 3」(ウェナスリー)を発表した。交通系ICカード「Suica」をはじめ、楽天Edy・iD・QUICPay(クイックペイ)などの各種電子マネーやAmazonが提供する音声サービス「Alexa」に対応している。またVO2 Max(最大酸素摂取量)の推定などが可能な活動ログ機能も採用。市場推定価格は税抜き2万4000円から。10月1日より予約を受け付け、11月27日に発売する。
またソニーは他社との協業開始も発表。セイコーウオッチと「wena 3」をベースに共同開発した製品「wiredwena」の2021年1月15日発売、2020年夏頃シチズン時計のIoTプラットフォームサービス「Riiiver」への対応を含めたパートナーシップ契約を締結したと明らかにした。
wena 3は、「便利を、自由に。Wear Freedom.」をコンセプトに、スマートウォッチとして必要な機能を最薄部6.9mmの腕時計バックル部に集約した「wena」シリーズの第3世代モデル。
バンド部は、用途や好みに合わせて選べるよう、メタル、レザー、ラバーの3種類を展開。インダストリアルデザイナーの山中俊治氏とカーデザイナーのファブリツィオ・ジウジアーロ氏がデザインを手掛けたオリジナルのヘッド部2種類の他、コラボレーションモデルも3種類発売する。
各種電子マネー機能としては、Suica、楽天Edy・iD、QUICPayなどをサポート。Suicaはwena 3アプリでの登録が必要で、対応は11月下旬を予定。Suica以外の電子マネー機能を利用するには、おサイフリンクアプリでの初期設定が必要。初期設定時のみiOS端末が必要となり、Androidユーザーは、所有するiOS端末で初期設定をすると電子マネー機能を利用できる。
wena 3バックル部をかざすだけで、鉄道・バス、買いものなどで利用でき、wena 3のディスプレイ上での残高確認が可能。またwena 3アプリを通じて、「Suica」の利用履歴の確認やチャージを行える。
またwena 3のボタンを押して話しかけるだけで、「Alexa」機能を利用できる。外出前の天気の確認、会計時の計算、帰宅前にエアコンをつけておくなどといった使い方が可能という。
このほか、デュアル光学式心拍センサーを採用しており、ソニー独自のアルゴリズムにより日々の活動をより強力にサポート。wena 3アプリやデバイスから、歩数や脈拍数、消費カロリーはじめ、最大酸素摂取量(VO2 Max)や4段階の眠りの深さ、ストレスレベルやエネルギー残量(Body Energy)をチェック可能。
スマートロック「Qrio Lock」(キュリオロック)と、紛失防止機能「MAMORIO Inside」(マモリオインサイド)にも対応。スマートフォンを取り出さなくても、wena 3から「Qrio Lock」の解施錠が行える。万が一wena 3を紛失した場合でも、MAMORIOの機能でwena 3の所在地を確認できる。