ソフトウェア定義WANの最適ルーティングを自動的に行う新技術を提供するModeがステルスを脱し$24Mを調達

今日(米国時間6/7)、GVとNEAからの総額2400万ドルの資金調達を発表してステルス状態を脱したサンフランシスコのModeは、彼ら独自のソフトウェア定義コアネットワーク(software-defined core network, SD-CORE)と呼ばれる新しいやり方で、ソフトウェア定義ワイド・エリア・ネットワーク(SD-WAN)を構築する。彼らによると、それによってこれらのネットワークの運用費用が従来方式に比べ大幅に削減される。

同社のビジョンは、CEOのPaul Dawesによると、プライベートネットワークを従来の方法に比べてきわめて迅速に、そして相当な低料金で立ち上げることだ。

“MPLSのような、従来のハードウェアによるプライベートネットワークは、信頼性を保証するが伸縮性がなく、管理が困難で、費用も高い。ModeのCoreはSD-WANを強化するために作られ、ルーティングの効率に関する弊社の画期的な技術を利用して、MPLSのようなパフォーマンスと信頼性の高いネットワークを、柔軟性と伸縮性とクラウドサービスのお手頃なお値段で提供する”、とDawesは声明で述べている。

同社によると、そのネットワーク技術を有利に利用できるユースケースとしては、対話的ストリーミングやマルチプレーヤーゲーム、リアルタイム機械学習、リモートのコマンドとコントロールなどが挙げられる。

同社は、コーネル大学の二人の研究者Kevin TangとNithin Michaelの画期的な研究をベースに創業された。彼らは、これまで不可能とされていた、ネットワークのトラフィックを数学的に表す方法を見つけた。“Michaelは、パケット交換ネットワークの動作を数学的に記述する方法を初めて考えついた”、とDawesは説明する。

そしてそれによって、ネットワークの各ノードの上のトラフィックを自動的にルーティングする方法を、ソフトウェアで定義できるようになった。“パケットのルーティングの仕方を人間がいちいち介入していじる必要がなくなった”、と彼は述べる。そしてそれができるようになると、従来の複雑で高価なソリューションも不要になる。

それは、ネットワーキングの理論家たちの注意を集めただけでなく、投資家たちもそこに大きなビジネス機会を見出した。“ネットワーキングの問題に詳しい数社のVCがやってきて、その技術の製品化を勧めた”、と彼は語る。NEAが830万ドルのシリーズAのリード投資家になり、米国科学財団(NSF)の助成金も下りた。最近では1600万ドルのシリーズBを調達し、計2430万ドルの調達総額になった。

通信企業ではない彼らはMode Coreを作ってEricsson UDNなどおよそ100社とパートナーし、同社のネットワーキングパワーを提供した。いわば同社のプロダクトは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)のためのクラウドサービスのようなもので、ユーザー企業は同社の高度なネットワーキング技術に、プライベートなWANよりもむしろ企業のインターネット利用のような低料金でアクセスできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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