ソフトウェア技術者を巡る雇用ミスマッチ解消のため、実践的コーディング・ブートキャンプを運営するHack Reactor

失業低賃金の問題がアメリカ経済界に広がる中、シリコンバレーおよびテック産業においては人材不足を嘆いているという状況になっている。企業は、ソフトウェアやウェブプロダクトの開発を担う、比較的高給となる職に見合ったコーディングスキルをもった人材を十分に確保できずにいるのだ。さまざまな高度教育の機会が用意されてもいるのだが、ソフトウェア開発の面でいうと、トレーニングギャップとでもいうものが存在してしまっているようだ。

こうした状況の中、実際的に役立つプログラミング技術を学びたいという人と、そしてぜひとも優秀な人材を雇いたいと考えているたくさんの企業との間を橋渡しするための仕組みを提供するのが、サンフランシスコに拠点を置くHack Reactorというスタートアップだ。厳しい、12週間にもおよぶプログラムを提供する。スクールというよりもプログラミング・ブートキャンプとでも言うべきもので、きつい授業と、プロジェクトに取り組む実践を、週に6日、午前9時から午後8時までの時間で行う。

料金の方も、安くはない。3ヵ月コースの平均的授業料は1万7780ドルとなっている(但し、奨学金を利用することもできる)。それでも料金に見合うものであると言えるのかもしれない。Hac Reactor曰く、卒業生全員が、平均6桁の賃金にてソフトウェアエンジニアの職を得ているそうなのだ。Hack Reactorとしては、提供しているプログラムを、新しい時代のコンピューターサイエンスの学位なみに、権威あるものとしたいのだそうだ。

既存の大学教育に対抗するような形で、コーディング・ブートキャンプのプログラムを提供するというのは一種のはやりのようにもなっている(変革に時間がかかりすぎたという意見もある)。TechCrunchではHack Reactor HQに立ち寄り、実際のところはどのようなものかを見てきてみた。冒頭に掲載したビデオでは、Hack Reactorの共同ファウンダーであるShawn Drostや、実際に学んでいる生徒たちに、いろいろと話を聞いている。

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(翻訳:Maeda, H)