ソユーズ宇宙船が超高速の約3時間で国際宇宙ステーションにドッキング成功

一般的に、宇宙飛行士がロケットで国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたあと、ISSにドッキングするまでには少し時間がかかる。これは、宇宙飛行士が地球から離陸するまでの軌道と、ISSの離陸地点の相対的な軌道に関係している。しかし、米国時間10月14日打ち上げられた第64次長期滞在クルーは、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から地球を出発、約3時間後にISSへのドッキングに成功した。

NASAのKate Rubins(ケイト・ルービンズ)宇宙飛行士、ロシアのSergey Ryzhikov(セルゲイ・リジコフ)宇宙飛行士、Sergey Kud-Sverchkov(セルゲイ・クド・スベルチコフ)宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船は、米国東部夏時間10月14日午前2時前(日本時間10月14日午後3時前)に打ち上げられ、ISSとドッキングしたのは米国東部標準時午前4時48分(日本時間10月14日午後5時48分)で、所要時間は3時間2分。カプセルとステーションの間のハッチが開いたのは米国東部夏時間時午前7時7分(日本時間10月14日午後8時7分)で、3人の新しいISSクルーの運用任務が正式にスタートした。偶然にも、この日はルービンズ氏の誕生日でもある。

今回のドッキングの早さは、ISSへの最後の有人打ち上げである5月のNASAのDemo-2ミッションが、フロリダから打ち上げられたあと、丸1日後にISSにドッキングしたことと比べるとよくわかる。通常、クルーカプセルの速度と高度をISSと一致させるには、もう少し軌道を周回する必要があるが、今回の場合は地球を2周しただけの超高速で宇宙船を正しい位置にドッキングさせるタイミングと条件がそろっていた。

現在、ISSには Anatoly Ivanishin(アナトリー・イヴァニシン)宇宙飛行士とIvan Vagner(イワン・ヴァグナー)宇宙飛行士のほか、すでにISSに滞在していたNASAのChristopher Cassidy(クリストファー・キャシディ)宇宙飛行士も含め、6人のクルーが常駐している。

カテゴリー:宇宙
タグ:NASA、ISS

画像クレジット:NASA

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(翻訳:TechCrunch Japan)