Microsoft Researchの研究者たちはビデオのナレーションは固いが、大いに楽しんでいるに違いない。現在開発中のFlexSenseというプロダクトは高度なセンサーを装備した柔軟な素材の入力シートだ。ユーザーがこのシートを曲げると「変形情報」が入力される。つまりシートが曲げられて新たな曲面が作られると、その情報がアプリケーションから利用できる。
と、それだけ聞くとあまり興奮するようなプロダクトには思えないが、McrosoftによればFlexSenseとタブレットを組み合わせると「2.5D入力」が可能になるという。たとえばPhotoshopのような多層レイヤーを利用するアプリを使っている場合に、タブレットにFlexSenseシートを重ねて絵を描き、シートの端をつかんでめくると、下のレイヤーが表示される。またeブックを読んでいるときにシートの端を曲げるとページがめくられる。
なんであれFlexsenseは曲げに対応するので、ビデオゲームをプレイ中にFlexsenseシートを翼のようにバタバタさせれば鳥になって飛んだりできる。カフェでそんなことをしていると白い目で見られるかもしれない。バーなら大丈夫だろう。このテクノロジーが発展すれば、やがて自由に曲げることができるタッチスクリーンが実現するかもしれない。
もちろん、Flexsenseは製品として開発されているわけではなく、まだ研究プロジェクトの段階だろうが、見ても面白いテクノロジーだし、その応用には大いに想像力をかきたてられる。
おそらく10年後には、ディスプレイはどんな形にも曲げることができ、音声、タッチ、タイプ、振動などあらゆるインプット方式を受け付けるようになっているだろう。FlexSensはその方向への一歩として注目だ。
H/T Tom Warren/Verge.
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)