ダークモード対応のモバイル向けG Suiteが登場、Docsには自動補完機能、パワポやワードの編集も可能に

Google(グーグル)は米国時間8月5日、モバイル版G Suiteの生産性アプリの大幅なアップデートを発表した。これらのアップデートの中には、Docs、Sheets、Slidesにダークテーマが追加されたほか、モバイル上のDocsにGoogleのSmart Composeテクノロジーが追加された。これにより、Microsoft Office文書をそのまま編集できるようになる。そのほか、Slidesで縦スクロール可能な新しいスライド表示、リンクプレビュー、コメントやアクションアイテムの新しいユーザーインターフェイスなども搭載される。また、Gmailから文書へのコメントに直接返信する機能も加わった。

これらのほとんどの新機能は、すでにAndroid上で利用可能にっており、まだ使えない場合でも次の数週間以内になるだろう。また、iOS版にも追って搭載されるが、Smart Composeは両OSですぐに利用できるようになる。一方、リンクプレビューについてがiOS版が先に公開され、Android版は追って提供される。これらの追加機能のほとんどは、既存のデスクトップ機能をモバイルに移植したもので、同社がこれまでが新しいG Suiteツールを展開してきた方法と同じだ。

画像クレジット:Google

新しいダークテーマが注目を集めることは間違いないだろう。グーグルは、ダークテーマは目に優しいだけでなく、バッテリーを長持ちさせることができると説明している。とはいえ実感できるのは、有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンに限られると思われる。

Smart ComposeはすでにGmailやウェブ上のDocsで使えるので、おなじみの読者も多いかもしれない。ほかのアプリやサービスにもある、いわゆる自動補完機能(推測変換機能)だが、モバイルではタイピングが面倒であることを考えると、外出先で文書を書いたり編集したりする必要がある人にとっては歓迎すべき追加機能だ。

自分のオフィス業務がG Suiteに完全に依存していたとしても、誰かがあなたにMicrosoft Officeドキュメントを送ってくる可能性はある。ウェブ上のG Suite はこれらのOffice文書を取り込んで編集できたが、これがモバイルにも適用される。もちろん便利な機能だが、これまでモバイルでは利用できなかったことに驚く。

新機能の中で特筆すべきは、Gmailから直接コメントに返信できる機能だ。昨年、グーグルはウェブ上で高速なメール処理を実現するダイナミックメールを展開した。AMPを使って動的なコンテンツを受信箱に届けるダイナミックメールはあまり見たことがないが、同社はこの機能をDocsでも使えるようにした。「Docs、Sheets、Slides内でコメントに言及したときに個別の電子メール通知を受け取るのではなく、Gmail上に最新のコメントスレッドが表示され、Gmailから直接コメントに返信したり、コメントを了承したりできるようになる」と同社は説明する。

代表画像クレジット:David Paul Morris/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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TechCrunch Japan

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