チャットフィクションアプリがティーンたちに大流行、‘本’は過去のものになるのか

チャットフィクション(chat fiction)アプリって知ってる? 知らないなら、たぶんあなたはティーンエイジャーではないわね。

それらはデジタルブックの変種で、テキストメッセージの形をしていて、過去数か月、アプリのチャートの上位を独占している。ふつうの本をよく読む人にとっては、その形がヘンだと思えるが、でも少なくとも若い人たちは、それで‘読書’をしているのだ。

これらが、人気作だ:

Hooked

Hookedから、チャットフィクションのブームが始まった。2015年に登場してからずっと人気を維持している。今も無料アプリの40のカテゴリー全部を合わせた中でトップだ。コメディやホラーなど、いろんなお話があるが、どれもメッセージとして表示される。

次にどうなるか知るためには、スクロールし続けなければならない。テキスティングの形式は、若い人たちにとって共感しやすい。それが、子どものころからのコミュニケーションの形だから。そしてアプリ本体は無料だが、お話を全部読むのは有料だ。

その料金は、各週2ドル99セント、1年で39ドル99セントだ。そのビジネスはすでに、Greylock PartnersやFoundation Capital、Founders Fundなどの著名な投資家たちに目をつけられている。

Yarn

Yarnは、Hookedにとてもよく似ている。これもまたSMSの形をした物語で、料金もまったく同じだ。ただしコンテンツはオリジナルで、テーマもやや違う。

大物セレブとの架空の会話があったり、デートに関する想像上のグループチャットがある。パーティーゲームの“truth or dare”〔仮訳: 告白罰ゲーム〕や、Siriのようなパーソナルアシスタントを使うことをめぐるジョークもある。これらは“本”とは言えないが、iTunesのカテゴリーではそうなっている。

そしてHookedもそうだが、ランクはKindleよりも上だ。このアプリのインキュベーターScienceは、WishboneやSlingshotのメーカーだ。

Tap

Tapは最近、ソーシャルパブリッシングのプラットホームWattpadから出た。ほかのチャットフィクションアプリとよく似ているし、ユーザー体験もまったく同じだ。

そう、壊れていないビジネスモデルなら、変えてはいけない。すなおに真似するにかぎる。物語は恋愛ものや、犯罪ものなど、いろいろ。今どれが人気かすぐ分かるし、何名がスクロールしているかも分かる。自作の物語を、友だちとシェアしてもよい。

このアプリも、ランクの上位にいる。今のティーンにも、本物の本がどんなのか、知ってほしいけどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

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