テキストで御用聞きするWalmartの買い物サービス、NYでスタート

Walmartのインキュベーターは初の試みを展開する。Store No.8という名称のインキュベーターは、買いたい物をリクエストしてすぐに入手できる、御用聞きスタイルのサービスJetblackを開始した。パイロット期間中、このサービスはコード8と呼ばれていた。

Jetblackを利用するには、まずサービスに招待される必要がある。現在のところ、このサービスはマンハッタンかブルックリンの居住者で、ドアマン付きの建物に住んでいる人向けに展開された8カ月にわたるパイロットプログラムの参加者に限定される。しかし間もなく、より多くの人にオープンになる見込みで、現在ウェイトリストで受付中だ。このサービスは月額50ドルで同日配達を保証する。これはAmazon Primeより高いが、他の似たようなサービスに比べるとかなり安い。

Hello Alfredのようなコンシェルジュサービスが、静かに暮らしたい人向けのハイエンドサービスなのに対し、Jetblackはどちらかというと、より効率的に買い物する方法を探している、都会に住む忙しいパパママ向けのサービスだ。テキストメッセージで欲しいものをリクエストすると、Jetblackがそのリクエストに合うものを探し出してテキストメッセージで案内する。案内商品はWalmartとJet.com、地元の専門小売店から選ばれる。

つまり、どんな商品でも扱うということだ。会員のお気に入りのブティックの美容クリームを取り寄せたり、あつらえのイースターバスケットを手配して子供達が寝ている時間に届けたり。また、バケーション前に急いでビーチ用品をそろえるということもできる。

「消費者は商品のクォリティに妥協することなしに、より効率的に自分や家族の物を買う方法を探している」と語るのはJetblack創業者でCEO、かつて洋服レンタルサービスRent the Runwayを立ち上げたJenny Fleissだ。

「Jetblackはまったく新しいコンセプトでつくられている。消費者は膨大なカタログのページをめくることなく、テキストメッセージを使って本当に欲しいものを購入することができる」と説明する。

同日配送のサービスはすでに珍しいものではなくなってきている中で、Jetblackのようなショッピングサービスが他のサービスと差別化を図ることができるのか非常に興味深い。

Jetblackが行う商品提案がどうユニークなのかは今ひとつはっきりしないが、最大の小売店のバックアップがあるというのは言わずもがなだろう。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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