テスラ、予想を上回る2021年第4四半期決算を発表

米国の電気自動車会社、Tesla(テスラ)が、第4四半期および暦年2021年の決算を米国時間1月26日午後に報告した。2021年最後の3カ月間に、Teslaは177億2000万ドル(約2兆310億円)を売上、内160億ドル(約1兆8340億円)が自動車事業によるものだった。総売上に基づくTeslaの第4半期の純利益は23億2000万ドル(約2658億円)、1株当たり利益は2.05ドル(約234.89円)だった。調整後の1株当たり利益は2.54ドル(約291.03円)。

アナリストの2021年第4半期の予想は、売上163億5000万ドル(約1兆8730億円)、調整後1株当り利益2.26ドル(約258.95円)だった。簡単にいえば、Teslaは売上と利益で予測を上回る実績を上げた。

同社の株価は、決算発表後の時間外取引で高下し、当初数ポイント下げたあと本稿執筆時には上昇している。

四半期の内訳

第4半期のTesla自動車部門の実績は良好だったようだ。同社の160億ドル近い総自動車売上は、前四半期の120億6000万ドル(約1兆3820億円)、1年前同期の93億1000万ドル(約1兆670億円)をいずれも上回った。

Teslaの決算を注目してきた人は、四半期売上のうちregulatory credits(排出規制規則に基づき売買されるクレジット)が占める割合が気になるだろう。同社を批判する人たちは、この数値が少々膨らんでいることを再三指摘してきた。2021年第4半期、Teslaは過去5四半期中2番目に少ないクレジット額を報告した。

同社にとってさらに良かったのは、自動車事業の粗利益が、同部門の売上が伸びても落ちなかったことだ。逆に、前年同期の24.1%から、少なくとも直近5四半期で最高の30.6%へと跳ね上がった。

他に注目すべき数値は、フリーキャッシュフローが27億8000万ドル(約3190億円)と過去最高を記録したことで、四半期末の現金および現金同等物は170億ドル(約1兆9480億円)に達した。四半期全体でTeslaの自動車関連売上は、同社総売上の90%を超えた

2021年を振り返る

Teslaの1年は総じて好調だった。売上は約71%増の538億2000万ドル(約6兆1680億円)で、調整後EBITDA116億2000万ドル(約1兆3320億円)、純利益55億2000万ドル(約6330億円)につながった。Teslaの利益性と現金持ち高の増え方を踏まえると、いずれこの会社は配当を出すのではないかと私は考える。すばらしいのは、同社の現金需要に対して現金収入が多いことで、これは設備投資を勘定に入れてもいえることだ

なぜTesla株は決算報告後に動いていないのか?どうやら決算は概ね予測と一致していたようで、つまり実績はすでに株価に反映済みだということらしい。Yahoo Financeによると、現在の株価937ドル(約10万7374円)に基づくと、同社の時価総額は9410億ドル(約107兆8610億円)になる。

画像クレジット:Ethan Miller / Getty Images

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(文:Alex Wilhelm、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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