テスラが全電動コンパクトクロスオーバー車のModel Yを第1四半期中に発売へ

Tesla (テスラ)は米国時間1月29日、全電動コンパクトクロスオーバー車であるModel Yの生産を今月開始し、同社の連続黒字期を伸ばすべく第1四半期末までに出荷を始める計画であると発表した。

Model Yの生産台数は現時点では限られていると、同社CEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏が決算発表後の電話会見で語った。マスク氏は、テスラのエンジニアはModel Yの4輪駆動車の最大EPA航続距離を315マイル(507km)に伸ばすことに成功したことも付け加えた。従来は280マイル(約450km)と予測されていた。

テスラは1月29日に決算報告し、純利益1.05億ドル(約115億円)、希薄化後1株あたり利益56セントだった。前年同期はそれぞれ1.4億ドル(約153億円)、78セントだった。売上は73.8億ドル(約8040億円)で第3四半期を17%上回ったが、2018年第4四半期の72億ドル(約7840億円)からは1%増に留まった。

同社はこの決算報告書で、利益率の高いModel XとModel Sの出荷が減少していることから、売上成長のために中国とModel Yに重点を置くことを表明した。同社は第4四半期にModel SとModel Xを計1万9475台納車したが、これは前年同期比29%減だった。一方で同社の低価格モデルであるModel 3の販売は好調を続けており、同四半期に9万2620台を納車した。これは2018年同時期より46%多い。

Model Yは同社のカリフォルニア州フリーモント工場で作られており、新型車両をどこで生産するかという長期に渡る社内の議論に決着がついた。そして、ネバダ州スパークスの巨大工場でも車両の生産を計画している。現在同工場ではバッテリーパックと電動モーターを製造している。

テスラによると、Model Yの生産は2020年中頃までに機械を追加することで徐々に増やしていく計画だ。拡大が完了すれば、Model 3とModel Yの生産能力は年間50万台に達すると同社は言った。

同社はいずれ中国でもModel Yを生産するつもりだ。同社の上海工場にはModel 3を15万台生産する能力がある。現在、上海工場の第2フェーズに取り掛かっており、Model Yはそこで作られる。

「SUV(スポーツ多目的車)の人気を踏まえ、テスラはModel Yの生産能力を少なくともModel 3と同じにする計画だ」と同社は語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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