Tesla(テスラ)は2019年第4四半期決算でも黒字を達成した。純利益は1億500万ドル(約115億円)、売上高は74億ドル(約8060億円)で市場予測を上回り、米国時間1月29日の株価は時間外取引で上昇した。
同社はまた、Model Yの生産が米国カリフォルニア州のフリーモント工場でスケジュール前倒しで始まったことも発表した。
株価は時間外取引で一時、11.45%高をつけた。
第4四半期決算の純利益は1億500万ドル(約114億円)、1株あたりの利益は56セント(約61円)で、前年同期は純利益1億4000万ドル(約153億円)、1株あたり利益78セント(約85円)だった。
売上高は73億8000万ドル(約8040億円)で、前期の63億ドル(約6900億円)から17%アップした。72億ドル(約7840億円)だった2018年第4四半期からは1%増にとどまった。
テスラの純利益と売上高はアナリストの予想を上回った。FactSetが集計したものでは売上高は70億ドル(約7620億円)、調整後1株利益は1.77ドル(約193円)だった。
加えて同社は10億ドル(約1090億円)のフリーキャッシュフローも明らかにした。同社の現金ならびに現預金残高は9億3000万ドル(約1013億円)増えて63億ドル(約6860億円)になった。資本的支出は前年同期比で27%増え、4億1200万ドル(約450億円)。主な理由は上海工場の建設だ。しかし通年で計13億ドル(約1416億円)となった2019年の資本的支出は、21億ドル(約2287億円)を超えた2018年よりも少ない。
売上高が第3四半期から伸びた一方で(2018年第3四半期からも少し伸びた)、成長がリース増加で相殺されたことも同社は指摘した。Model 3がリースや標準装備の導入、車両価格の調整で大きな役割を果たしていると決算報告書の中で述べた。
「こうした変更により、平均販売価格(ASP)が2018年に比べて低下している」と報告書には書かれている。「我々はASPがすぐ急激に改善するとは考えていない。つまり、販売台数の伸びと売上高の成長が今年はより密接に相関するはずだ」。
儲けの大きなModel XとModel Sの販売が少なくなり、第4四半期決算は同社が今後中国マーケットとModel Yの売上高に頼ることになることを如実に示している。同社は第4四半期に1万9475台の Model SとModel Xを納車し、この数字は前年同期から29%減となった。一方でより安いModel 3の納車台数は増え続けている。第4四半期に9万2620台のModel 3を納車し、2018年同期から46%増えた。
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(翻訳・Mizoguchi)