ディズニーのストリーミングサービス「Disney+」の購読者はアナリスト予想を上回る2650万人

The Walt Disney Company (ウォルト・ディズニー・カンパニー)は、同社が展開するストリーミングサービスのDisney+の有料購読者は2650万人だと発表した。ウォール街のアナリストが予想していた2500万人という十分に大きい数字を上回った。

Disney+は昨年11月12日にサービス提供が始まり、グローバル展開はまだだ。サービス開始の翌日にすでに1000万人超の購読者を獲得したと同社は発表していた。

ディズニーはまた、ESPN+の購読者数(660万人)と、支配持分を持つHuluの購読者数、ビデオオンデマンドの購読だけで2720万人、SVODとライブTVで320万人、計3040万人であることも明らかにした。ライバルのNetflixは先月、世界中の有料購読者数が1億6700万人だったと述べている。

ともあれ、これはDisney+サービス開始以来、初の決算となる2020年第1四半期決算の一部にすぎない。購読者数は2019年12月28日時点のものだ。また実際に支払いをすることなくDisney+の有料購読者になっている人がいることを指摘しておく。米国の大手通信会社でTechCrunchの親会社であるVerizonでは、特定の顧客に12カ月無料でDisney+を提供しているからだ。

Disney+の開始により、力強い第1四半期となった。これは我々の予想をはるかに上回った」とディズニーの会長兼CEOのRobert Iger(ロバート・アイガー)氏は声明文で述べた。「驚くべきブランドのコレクション、クリエイティブなエンジニアから生み出される素晴らしいコンテンツ、最新のテクノロジーのおかげで、Disney+、ESPN+、そしてHuluを含む我々の直接販売サービスは現在のダイナミックなメディア環境において継続した成長をもたらす」。

第1四半期中、直接販売サービスと国際事業(ストリーミングを含む)の売上高は前年の9億ドル(約985億円)から40億ドル(約4380億円)に増加した。一方で営業損失も1億3600万ドル(約149億円)から6億9300万ドル(約759億円)に増えた。損失の拡大についてディズニーは「Disney+の立ち上げとHuluの統合、ESPN+での損失拡大によるもの」と説明した。

アップデート:収支報告でアイガー氏は、Disney+の購読者数が2月3日時点で2860万人だと話した。

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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