モバイルのセキュリティサービスを提供し、インターネットのような公共的ネットワークの脆弱性を見つけるZimperiumがこのほど、同社のメインの製品であるMobile Threat Defense Suiteを2.0にアップデートし、またその、zIPSと呼ばれるiOS用アプリをリリースした。
zIPS(Zimperium Intrusion Prevention System, 侵入防止システム)は約半年前にAndroid用がリリースされ、それは機械学習を利用して、日常的な使用におけるデバイスの内部動作を理解する。その日常的パターンを覚えたアプリは、そのパターンに含まれない動きを検出し、異状をユーザに知らせる。
その動作検出エンジンをiOS上に実装するのには2週間弱しかかからなかったが、iOSのスタンダートに合わせるための作業でリリースが遅れた。
zIPSアプリは一般消費者ではなく企業の社員を対象にしている。スマートフォンのセキュリティは万人の問題だから、そのことが少々残念だ。
ZimperiumのCEOでファウンダのItzhak “Zuk” Avrahamは、次のように述べる: “このプロダクトを消費者向けに提供することには何ら問題はない。しかし今現在は企業を守ることに専念しているので、近い将来には一般公開することも検討したい”。
今このアプリを使うためには、Zimperiumのライセンスと同社のインフラストラクチャが必要だ。
でもAvrahamによると、将来的にはzIPSの対象範囲を物のインターネット(IoT)にも広げ、 Zimperiumのサービスを消費者と企業の両方に提供していきたいという。
SamsungとのパートナーシップによりZimperiumのAndroidアプリは、SamsungのマーケットプレースKNOX 2.0に加わる。KNOXはSamsungの企業向けモバイルセキュリティソフトウェアで、それが今後はAndroid上のデフォルトのセキュリティソリューションになる。
同社は昨年Sierra Venturesから800万ドルを調達し、Samsungからも資金を得ている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))