リアルタイムアプリケーションのためのバックエンドとなるデータベースサービス(DBaaS)を提供するFirebaseが、このプラットホームの提供機能を拡張して、Webアプリケーションのホスティングサービスも行うことになった。このFirebase Hostingサービスは、テストやプロトタイプというよりも、アプリケーションの本格的な本番展開のためのホスティングサービスである。同社はこれで、単なるDBaaSから、れっきとしたPaaSに変貌したことになる。
同社の主張によると、モバイルアプリは基本的に各アプリストアでホストされ、そのバックエンドをFirebaseやParse、Microsoft、Googleなどがサービスしていた。しかし同様のサービスがWebアプリケーションにはない。アプリケーションのホスティングはデベロッパにとっても苦痛で、CDNとかSSLの証明、サーバの構成など、面倒な作業が多い。
同社によれば、今後同社はデベロッパに、彼らのアプリケーションのための完全なパッケージ、すなわちリアルタイムデータベース+ホスティングを与えていく。これからは、バックエンドのインフラストラクチャをよそに依存す必要がない。
Firebase Hostingは、SSLの証明を自動的に確保するなどのバックエンド雑務をすべて面倒見る。アプリケーションの展開もワンコマンドで行え、ロールバックについても同様だ。また、世界中にデータセンターのあるFastlyのCDNがデフォルトでサポートされているので、アプリケーションのスムーズな動きが多くの場合に期待できる。
プロトタイプなど、カスタムドメインが要らない使い方では無料のプランもある。そして本格展開に移行するときには、Firebaseの有料プランに乗り換える。
なお、Firebaseのホスティングサービスは、単独では提供されない(必ずデータベースサービスとセット)。そして、Firebaseのホスティングを使いながら、アプリケーションのほかの部分はそのほかのバックエンドサービスを利用してもよい。ただし、そのやり方は経済的に無理があるかもしれない。
Firebaseによると、現在のユーザ数(デベロッパ数)は7万で、ホスティングサービスはベータ時に展開したWebアプリケーションサイトが1300以上すでにある。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))