トヨタ自動車の新ブランドbzの最初の電気自動車であるbZ4xは、2022年半ばに米国で発売される予定で、推定航続距離は最大250マイル(約402km)だ。
bZ4xは、米国時間11月17日に開幕したロサンゼルスオートショーでともに発表されたスバルのSolterraとほぼ同じモデルだ。bZ4xとSolterraは、トヨタとスバルの電気自動車専用プラットフォームの共同開発という提携で生まれたクルマだ。この2つの車には、テールライトをはじめとするいくつかの小さな違いがある。しかし、一般の人からするとbZ4xとSolterraを見分けるのは難しいかもしれない。
トヨタは10月に日本市場向けのbZ4x生産モデルを公開した。米国版は、右ハンドルという点を除いて基本的に同じだが、航続距離の数値が新たに明らかになった。この数値はトヨタの社内推定値であり、生産日近くになって発表されるEPA公式値ではない。航続距離250マイルは、bZ4xの前輪駆動モデルであるXLEのものだ。全輪駆動モデルの航続距離は明らかにされなかった。
bZ4xは、トヨタの二酸化炭素排出量削減に向けた「上記のすべて」アプローチの一環であり、業界が電気自動車中心のアプローチに傾いている中、トヨタはこのスタンスを堅持している。今週行われたイベントでトヨタの幹部は、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリー電気、水素燃料電池の車両を幅広く提供するという戦略を繰り返し述べた。
GM(ゼネラルモーターズ)をはじめとする他の自動車メーカーは、将来的にバッテリー駆動の電気自動車に完全に移行することを約束しているが、トヨタはそれを譲らないようだ。同社は、2025年までにグローバルで約70種類の電動化モデルを提供する計画を発表している。そのうち、15種が電気自動車で、ここにはbZ(beyond zeroを指す)ブランドの7種が含まれる。
2020年代末までに、同社は年間販売台数1000万台のうち200万台がバッテリー駆動車になると見込んでいる。また、200万台は内燃機関を搭載する。残りの800万台、つまりポートフォリオの80%はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、水素燃料電池車になる。
画像クレジット:Kirsten Korosec
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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Nariko Mizoguchi)