トラクターの運転支援アプリ、農業におけるICT技術の活用や農業機械の自動化・IT化に関する研究開発に取り組む農業情報設計社は7月28日、第三者割当増資として3億円の資金調達を発表した。引受先は農林中金イノベーションファンド(グローバル・ブレイン)、SBIインベストメント運営のファンド、DRONE FUND。
今回の資金調達により、さらなる事業拡大に向け製造・販売・管理体制の強化、国際競争力の向上に取り組む。また、農業機械の走行距離や農作業履歴のビッグデータを利用した世界の作況予測など、データ農業への展開にも着手するとしている。
農業情報設計社は、2014年4月に北海道帯広市を拠点として設立。農業者の熟練度によらず、トラクターが「まっすぐ等間隔に走る」ための農業機械用ガイダンスナビアプリ「AgriBus-NAVI」を2015年2月にリリース。作業の効率化や資材コストの低減につながることから、世界で80万件以上がダウンロードされているという。
また、AgriBus-NAVIで高精度ガイダンスを実現するために設計された、高精度の位置情報を取得するGPS/GNSSレシーバー「AgriBus-GMiniR」も展開。cm精度の超高精度測位が可能なほか、IMU(傾斜補正・進路予測)を搭載した移動局としての利用が可能。
トラクターなど既存農業機械に後付けで自動操舵機能を付加できるオートステアリング「AgriBus-AutoSteer」も用意している。