トランプ大統領が投稿したフェイクニュースを非難するビデオをTwitterがフェイク認定

Facebook(フェイスブック)がトランプ陣営の広告を嫌悪的シンボルの表示に関する規約に違反したとして削除したその日にも、トランプ大統領はソーシャルメディアにおける自身の存在を最大限に誇示した。米国時間6月18日夜、トランプ氏がシェアした雑に編集されたビデオには子供が2人が映っていて「怯えた幼児が人種差別する赤ん坊から逃げている」という偽のCNNテロップが付けられていた。皮肉なことに、その後ビデオには「問題は米国ではない、フェイクニュースだ」と表示された。

本稿執筆時点でそのビデオは790万回再生され、Twitter(ツイッター)では「操作されたメディア」の警告ラベルがツイートのすぐ下に表示され、そのコンテンツは見たとおりのものではないことを示していた。警告ラベルをクリックすると、ツイートの事実確認を行うページに飛び、そこには子供2人の映像に「この二人の子供は実世界の親友は何かを見せている」というタイトルの付けられたCNNの元の動画へのリンクも貼られている。

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改変されたビデオの右下隅には「@carpedonktum」のタグが付けられていて、作ったのがこの別名で活動する悪名高いトランプファンのミーム作者であることがわかる。Carpe Donktum(カルペ・ドンクトゥム)、別名Logan Cook(ローガン・クック)氏は昨年、ホワイトハウスのソーシャルメディアサミットに参加したが、そこはソーシャルメデアの反保守的偏見に対する根拠のない不満を言いふらすイベントだと言われている。

トランプ氏は以前にもクック氏に由来するバイラルなビデオをシェアしたことがあり、ジョー・バイデン氏が背後から忍び寄ってトランプ氏の肩を揉むビデオもあった。Meme Worldというサイトを運営するクック氏は昨年、同サイトのメンバーが作ったトランプ氏がメディアの批判者を殺すところを描いたビデオのために、短期間Twitterアカウントを停止(Daily Beast記事)された。

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画像クレジット:Alex Wong / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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