ドローンを利用した空飛ぶ無人タクシーという新しい乗客輸送の可能性に多くの会社が興味を持ち始めている。これは地上の渋滞を避けて高速で移動するために非常に優れた方法だ。アラブ首長国連邦の首都、ドバイは実際に乗客を空輸する新しいドローン・システムを、早ければこの夏にもスタートさせるという。
Uber、Airbusその他ほとんどの企業が貨物の輸送からドローンの実験を始めようとしている中、Mashableによれば、ドバイの道路運輸局は同市で開催されたWorld Government Summitカンファレンスで「空飛ぶタクシー」の計画を明らかにした。ドバイ市は一定のルートに沿って乗客を空輸するサービスを早ければこの月にもスタートさせるという。用いられる機体はEhang 184という電気モーター利用のドローン・クアドコプターだ。
Ehang 184は乗客定員1名、最大重量は100kgのドローンで、1回の充電で50km飛べる。最高速度は時速160kmだ。これだけあれば都市で忙しいビジネスパーソンを短距離移動させるのに十分実用になるだろう。ドローンの飛行はドバイ市の担当者がリモートで常時モニターする。すべてのドローンはドバイ市のコマンドセンターから集中管理される。ドバイ市よれば、すでにテスト飛行を開始しているというので、単なる話題作りのプロジェクトではないようだ。
ドバイは先進的な輸送テクノロジーをいち早く実験しようとする人々にチャンスを提供してきたことで有名だ。イーロン・マスクが提唱した真空チューブ輸送のHyperloop Oneも実際の輸送がアブダビ、ドバイ間で近く始まる。またドバイ市では自動運転のシャトルの実験がいくつも行われている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)