ニュースの個人化技術で突破口を開いた、と自称するGongはソーシャルメディアをうまく利用

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新しいニューズアグリゲータを積極的に試してみる気にならない人の気持ちを、GongのCEO Itzik Ben-Bassatはよく分かっている。投資家たちの前で自分の会社を売り込んだときも、同じ話を聞くからだ。

“みんな、ぼくに向かって、‘もういいよ’って言うね”、と彼は回想する。

でもどうやら、以前はBlizzard Entertainmentの役員でWixの取締役でもあるBen-Bassat は、一部の投資家には気に入られたようだ。彼は300万ドルのシード資金を、Bloomberg Beta, Sequoia Capital, Mangrove Capital Partners, Boldstart Ventures, そしてさまざまなエンジェルたちから調達した。

ではGongは、どこがどう違うのか? Ben-Bassatは、それまでの個人化ニュースを二つに分類する。ひとつは、ソーシャルネットワーク自身だ。これは彼によると、“ニュースを扱うようには作られていない”。Facebookなどが偽のニュースクリックベイト(釣りネタ)に悩まされるのも、そのせいだ。

もうひとつは、ユーザーの関心を知ることに努め、記事のタイトルなどを分析して‘この人にぴったり’という記事を決めるアプリだ。Ben-Bassatによると、それらは機械的で冷たい。

Gongのチームは、ソーシャルメディアで広まっている記事に個々の読者のビヘイビアを結びつける。それを彼らは、HackRankアルゴリズムと呼んでいる。それが何をやるのかというと、まだそれほど大きなニュースになってないネタでも、それがユーザーの関心をそそることを予測できるのだ。

“人間を理解するテクノロジーでは、うちが先頭を走っている。アルゴリズムに魂があることが、重要なのだ”、とBen-Bassatは語る。“われわれは、ソーシャルデータが個人化を強力に補完することに気づいた。それによって、人びとの関心事をより正確に予言できる”。

ニュースを読む、というユーザー体験に関しては、Gongはかなり直感的で分かりやすい。ニュースの検索、関心のあるトピックによるニュースの長期購読、速報ニュースを閲覧、Gongのスタッフのおすすめ記事を読む、といったことができる。記事は、RSSで提供されるものに限定(だから他のサイトへ行くのはちょっと面倒)、そして“Gong social share”というポイントがつく。

Gongの今のバージョンが9月にローンチしてから、各週のトラフィックは30%増えたそうだ。とくにマーケティングはやっていないが、一度訪れてから再度リターンする読者は毎日の全ビジターの25%ぐらいいる。

Gongは今無料である。Ben-Bassatによると、現在はアルゴリズムの磨き上げとオーディエンスの拡大に注力している。次は、広告の導入方法を検討(実験)したい、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

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