生まれつき手の不器用な人に良いニュース。Corningが、今やほとんどのスマートフォンの筐体で使われている“あの”素材の最新バージョンを、カリフォルニアで行われているイベントで披露した。そのGorilla Glass 6は当然ながら、2年前の今ごろ登場した現バージョン(Gorilla Glass 5)よりも丈夫だ。
最大の特長は、高いところから落としても壊れないこと、そして、多くのユーザーにとってさらに重要と思われるのは、最大許容落下回数が増えたことだ。
Corningのプレスリリースはこう言っている: “ラボラトリーテストでは、Gorilla Glass 6は1メートルの高さからの粗い面への落下に15回耐え、Gorilla Glass 5の二倍の耐久性を示した。合成ガラスとしてこれと競合する石灰ガラスやアルミノケイ酸塩ガラスは、最初の落下で破損した”。
iPhoneをはじめ、最近のフラグシップ機の多くがワイヤレス充電に対応しているので、筐体に金属を使わないことが一般化しつつある。つまり表と裏の両方でGorilla Glassが使われている。それにより、デバイスの表面面積の約85%がガラスになった。当然、金属の箱よりは弱い。
それらのハンドセットは、メーカーによってさまざまな世代のGorilla Glassを筐体の裏と表に使い分けている。コストは上がるが、世代によって、落下に強いガラスと擦過(ひっかき)に強いガラスの違いがあったりする。今回のバージョン6のひっかき耐性は、前世代と変わらないようだ。
どうやら耐衝撃強度と耐擦過強度とのあいだには、トレードオフがあったようだ。Gorilla Glass 6は、どれぐらい早く普及するだろうか。
メーカーへの出荷は、すでに始まっている。そしてGorilla Glass 6で覆われたスマートフォンをわれわれが買えるのは、数か月先だろう。