よく考えてみると、好きなところに「ルアー」を置き若きポケモンファンを呼び寄せるという機能には、穏やかでないものを感じる。ニューヨーク州のAndrew Cuomo知事が、保護監察下にある性犯罪者によるポケモンGOその他オンラインゲームのプレイを禁止しようとしている理由はそこにある。
「私の指示によってニューヨーク州更生・社会内監視局は、保護監察中の性犯罪者に新たな条件を加えた」と、ポケモンGOを開発したNianticに宛てたレター (PDF) にCuomoが書いた。「加えられた条件によって、対象者はポケモンGOをはじめとするインターネット対応ゲームのダウンロード、アクセス、その他の利用が禁止される」。
州知事室ウェブページの記事によると、この制約は約3000名の性犯罪者に適用される。レターには、性犯罪者の行方やオンラインハンドル名等を定期的に報告する会社のリストに、Nianticを追加することも書かれてる。
性犯罪者は、少なくともニューヨーク州では、一部機能のアクセスが禁止され、ユーザー名や利用しているアプリ等の最新情報を提供する義務がある。Facebook、Apple、Microsoftをはじめとする20以上の企業が週単位でこのデータを共有している。
これは生涯にわたる禁止ではない ― 保護監察期間を終えた性犯罪者は、少なからぬ制約と監視の対象とはなるが、今回提案された禁止事項は適用されない。
州上院議員のJeffrey KleinとDiane Savinoが独自に調査した結果、多くのポケストップが既知の性犯罪者の近くに位置していることがわかった。Reutersによると、同州はNianticに対しポケストップの移動ないし削除を求めているが、私が読んだ文書にその要求は入っていなかった」。
本件および他のいくつかの事項、例えばどのオンラインゲームが禁止の対象になるか等について、州知事室に追加情報を要求しているので回答があり次第続報する。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)