ニューヨーク市地下鉄の非接触支払いシステム導入が完了、MetroCardは2023年に廃止予定

ニューヨーク市のMetropolitan Transportation Authority(MTA)は、2020年の最終日に非接触型決済システムの導入が完了(PIX 11記事)したと発表した。ブルックリンの最終地点が追加されたことで、5地区のすべてのMTA地下鉄駅とバスにOMNYの「Tap and Go」システムが採用されることとなる。

2020年5月にプロジェクトのロールアウトが始まったとき、米TechCrunchはGrand Centralのターミナルで初期デモを体験した。システムでは交通機関がMetro Cardを超え、Apple(アップル)、Google(グーグル)、Samsung(サムスン)、Fitbit(フィットビット)のようなベンダーによるモバイル決済システムに移行するように主要なインフラをオーバーホールし、ユーザーはスマートフォンやスマートウォッチを使用して支払うことができる。

当初、MTAは10月までにプロジェクトを完了させる予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)により他の多くの計画と同じくにこの予定も中止された。結局、目標は12月に延期され、余裕はなかったがなんとか達成できたようだ。

MetroCardは今後も利用できるが、2023年のいずれかの時点で廃止されるとMTAは予想している。移行の一部には、新技術を使用しながらMetroCardと同様の機能を持つOMNYカードの登場が含まれる。2021年のどこかの時点で条件を満たした乗客のための近距離向けカードが登場する予定であり、新しいリーダーはMetro-NorthとLong Island Rail Roadのシステムにも導入される。

カテゴリー:モビリティ
タグ:地下鉄ニューヨーク

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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