ニューヨーク連邦裁判所が埋め込みツイートは著作権侵害となり得ると判断

ニューヨーク連邦裁判所が出した最近の判決は、著作権法の適用に関して重大な影響を与える可能性がある。

この判決は、 Justin Goldmanが、Breitbart、Time、Yahoo、Vox Media、Boston Globeなどの出版社を相手取って起こした裁判で下されたものだ。出版社たちがその記事の中に、New England PatriotsのクオーターバックTom Bradyを撮影したGoldmanの写真が含まれたツイートを引用して、著作権を侵害したという主張である。Goldmanは写真をSnapchatに投稿したが、それは口コミで広がり、その後他のユーザーたちが写真をTwitterにアップロードしていたのだ。

Hollywood Reporterによれば 、問題の写真は、BradyとBoston CelticsのゼネラルマネージャーDanny Aingeらの写真であり、BradyがCelticsによるKevin Durantのリクルートに手を貸しているのかもしれない、というストーリーとして投稿されたものだ。

出版社たちは、この訴訟に対し、「サーバーテスト」として知られる根拠(著作権侵害の責任の有無は、画像が出版社のサーバー上に保存されているか、あるいは単に他のサーバー上のイメージを埋め込みあるいはリンクで提供しているかで決まる)を用いた略式判決を求めていた(この場合出版社は画像を所有せず、第三者のツイートにリンクしているだけなので、出版社側は著作権侵害をしていないという主張)が、その申立が却下されたのだ。

裁判官のKatherine Forrestは、「サーバーテスト」は第九巡回裁判所(アラスカ、ハワイを含む西部地域)外では広く適用されていないと主張した。彼女は以下のように書いている

著作権法の平易な言葉、制定の根底にある法律の歴史、そしてその後の最高裁判所による法体系は、画像の物理的な場所や所有が、誰が著作権法の定める手段で著作物を「表示」できる/できないかに影響するという根拠を与えていません。著作権法のどこを見ても、画像の表示とみなされるためにはそれを所有する必要があるとは書かれていません。実際、法の目的と言葉は反対の意見を支持しています。

この判決は、出版社が訴訟に負けたことを意味するものではなく、略式判決の申立を単に却下しただけのことである。しかし、すでにこの判決は、サーバーテストを「現代インターネットの基礎」と呼ぶ電子フロンティア財団(The Electric Frontier Foundation)からの批判を受けている。

EFFのDaniel Nazerは「私たちは今日の判決が有効とならないことを望みます」と述べた。「もしそうなったならば、毎日何百万人ものインターネットユーザーに便益をもたらしている、インラインリンクの普遍的な慣行を脅かすことになるでしょう」。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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