iPhoneやMacのアプリがクラッシュするユニコード文字のバグ、Twitter上でいたずらが急増

【抄訳】
昨日(米国時間2/15)本誌TechCrunchが報じたユニコードのバグを悪用して、iPhoneやMacの上で動いているアプリを一瞬でクラッシュさせる馬鹿たちが急増している。その様子は昔のAlt+F4のいたずらや、スクリプト坊やの愚行に近いが、結果は、迷惑行為ですむものから、デバイスが使用不能になるのまで、さまざまだ。

そのバグは、南インドのテルグ語の二つの文字を表示しようとすると多くのiOSやMacのアプリ/アプリケーションをクラッシュさせる。その文字を見ないようにすればいいのだが、誰か悪意のあるやつがメールや通知などで送ってくると避けられない。

大量のTwitterユーザーが昨日(きのう)からその文字に、“read this to log off instantly”(これを読めば一瞬でログオフできる)とか“retweet this to crash anyone using an Apple device”(これをリツイートすればAppleのデバイスを使っている誰でもクラッシュする)、などのメッセージをつけてツイートしている。しかし幸運にも、彼らのフォロワーは少ない。でも、@のリプライや、ツイートをいいねした誰かのハンドルにその文字があれば、今開いているアプリは即死する(MotherboardのライターJoseph Coxが、自分の痛い体験からこのことを学んだ)。本誌が知ったかぎりでは、アプリは最初から再インストールしないと正常に動作しない。何度も何度もやられているときは、再インストールに時間がかかってたいへんだ。

Twitter上では、あるセキュリティ研究家が自分のUberのハンドルにその文字を加えて実験をした〔下図〕。“スマートフォンがクラッシュすると次のドライバーに回されるが、それもまたクラッシュする。まるでUberのルーティング・ワームのように”、と彼は書いている。今Uberに問い合わせているので、返事があったらこの記事をアップデートしたい。

【中略】
〔このバグを起こす文字は二文字よりももっと多い…Mozillaの技術者の実験より〕

Appleは、もうすぐ“マイナーアップデート”(小数点以下のバージョンナンバーのアップデート)をリリースすることを確認した。ただしそれがiOS 11.2.6になる、とは言わなかった。なお、iOS, tvOS, macOS, watchOSの現在のバージョンでは、このバグは解消しているそうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。