ニンテンドースイッチは3月3日発売、日本での価格は2万9980円に——予約は1月21日より

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2016年秋に発表された任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の詳細がいよいよ明らかになった。任天堂は1月13日、東京にてイベント「Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」を開催。同時にオンラインでの動画配信を行った。発表によると発売は3月3日。日本のほか、米国、カナダ、欧州各国、オーストラリア、香港などでの同日発売となる。希望小売価格は2万9980円。(米国では299.99ドル)。日本での予約は1月21日から各種店頭で受け付ける。すでに開発が発表されていた任天堂のタイトル「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」もNintendo Switch版、Wii U版ともに3月3日に発売する。

据え置きゲーム機ながら、本体にモニターを完備、コントローラー部分を中心の接続部から左右に分離できるのは既報(こちらこちら)の通り。今回発表されたコントローラーの正式名称は「Joy-Con(ジョイコン)」。このjoy-Conと、液晶パネルを備えた本体部を組み合わせてさまざまなプレイスタイルを実現している。テレビと本体を接続して、コントローラーでプレイする通常の「TVモード」や、本体部とコントローラーを直接接続して携帯端末として利用する「携帯モード」、本体部の液晶にゲーム画面を表示し、コントローラーの左右部分を2人のプレーヤーがそれぞれ利用する「テーブルモード」などを想定する。

本体のバッテリー持ち時間はゲームにより2.5〜6時間程度。USB-C端末を通じて、プレイしながらACアダプタや携帯バッテリーで充電をすることも可能。また本体液晶は静電容量式タッチパネルとなっている。Wi-Fiを搭載するほか、最大8台までのローカルでの接続も可能だ。

Joy-Conは押し込み可能なアナログスティックやA、B、X、Y、L、Rといったボタンのほか、HOMEボタン、画面キャプチャーのボタンを備える。当初は静止画のキャプチャーを撮り、SNSにシェアできるが、将来的には動画キャプチャーにも対応する予定だ。また加速度センサー、ジャイロセンサーも左右のJoy-Conに備えるほか、もののかたちを認識するカメラ、臨場感のある触覚を提供する「HD振動」といった新しいセンサーを備える。

コントローラーは通常の黒色に加えて、蛍光色の赤と青を用意。またJoy Conの接続レール部分に差し込むストラップも各色販売する。

もちろん対戦やボイスチャットなどのオンラインサービスも提供予定だ。オンラインサービスは当面無料だが、2017年秋以降は有料化する予定。なおこれまでのゲーム機にあったリージョンロック(地域ごとに起動できるゲームソフトの制限をかけること)はかけないという。

ゲームソフトのラインナップも続々発表されている。左右のJoy-Conをそれぞれ使って体感操作をする格闘ゲーム「ARMS」(今夏発売)、画面ではなく一緒に遊ぶ相手の目や動作を見てプレイするゲーム「1-2-Switch」、人気シューティングゲームの続編「スプラトゥーン2」(今夏販売)や人気アクションゲームシリーズの「スーパーマリオ オデッセイ」(今冬発売)、モノリスソフトの「ゼノブレイド2」(2017年発売)、コーエーテクモホールディングスの「ファイヤーエムブレム無双」といったゲームタイトルのほか、50社を超えるソフトメーカーが80タイトルのゲームを開発中だという。

任天堂と言えば最近ではディー・エヌ・エー(DeNA)との提携を契機にスマートフォンアプリにも本格進出したことが話題。2016年末リリースした「スーパーマリオラン」でも注目を集めた。

ただ販売台数で見ると、現行機である「Wii U」は1336万台(2016年9月末時点)。同じく据え置き型ゲーム機であるソニー・インタラクティブエンタテインメントの「プレイステーション 4」の販売台数は5000万台(2016年11月発売の「プレイステーション 4 Pro」を含む)ということで、Nintendo Switchがどこまでこの状況を巻き返すのかは気になるところ。一方で株式市場は今回の発表を冷静に見ているようだ。任天堂の株価はは前日比1450円安(-5.75%)の2万3750円で取引を終了している。

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TechCrunch Japan

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