バイデン・ハリスチームが政権移行に向けついに.govドメインを取得

ついに。ほぼ3週間が過ぎただけだが、「バイデン・ハリス」への移行が正式に始まった。

米一般調達局は米国時間11月23日、バイデン・ハリスチームの選挙運動から政権への移行を承認した。同チームはオフィススペースなどの政府のリソースだけでなく、機密事項のブリーフィングや安全なコンピュータへのアクセスも可能になった。それらとともに、輝く新しい.govドメインも与えられる。

移行手続きは法律のあいまいな部分であり、滅多に議論されることはない。これは主に、去りゆく政府と来たるべき政権が平和的に権力を移譲し、政府の継続性を維持しようとするからだ。このプロセスは一般調達局が正式に開始する。あまり知られていないこの連邦機関は、政府の基本的な機能を司っており、次期政権が政府に入るための資金、ツール、リソースを受け取ることを可能にする。

しかし今回は、トランプ陣営が選挙に異議を唱えて多数の訴訟を起こし、同局のトップであるEmily Murphy(エミリー・マーフィー)氏は正式な移行期間の開始に消極的だった。

ミシガン州が選挙結果を承認した後、マーフィー氏はついに11月23日に移行を承認した。

これまで、バイデン・ハリスチームはbuildbackbetter.comを移行ウェブサイトのホスト先として使用していた。現在はbuildbackbetter.govがホストしている。2008年当時のオバマ・バイデン次期政権が使用したptt.govドメインは使っていない。

The Wall Street Journalは先週、バイデン・ハリスチームがメールとコラボレーションにGoogle Workspaceを使用しており、スタッフがアカウントへのログインにハードウェアセキュリティキーを必要とすることでセキュリティを確保していると報じた。企業ならその設定で十分かもしれないが、セキュリティの専門家は政府のサイバーセキュリティサポートの欠如がバイデン陣営を攻撃に対してより脆弱にしている可能性があると懸念を示していた。

ドメインに関してあまり重くとらえる人はいないと思われるが、.govドメインへの移行は、陣営のサイバーセキュリティの取り組みにおける重要な前進を示している。.govドメインがホストする政府の複数のドメインは、乗っ取りやなりすましを防ぐために強化されている(米政府リリース)。簡単にいえば、通常のウェブホスティングサービスよりもはるかに強靭だ。

バイデン氏は、このドメインは変化を表しているとツイートした。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:Joe Bidenアメリカ

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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