イスラエルのスタートアップWhizzCoは、OutbrainやTaboolaのようなコンテンツ・レコメンデーション・ウィジェットの広告について、パブリッシャーはプログラムによるオークション方式を採用すべきだと述べている。
結局のところパブリッシャーは、他のデジタル広告ユニットのほとんどにこのアプローチを採用している。しかし共同創業者でCEOのAlon Rosenthal(アロン・ローゼンタール)氏は、自分のウェブサイトを収益化しようとしたとき、それらのウィジェットからの収益を最大化することは「不可能」だと気づいたと語っている。
「それが私たちの本当の苦痛でした」と彼は述べている。
そこでローゼンタール氏と彼のチームはWhizzCoと共同でContent Recommendation Yield Platformと呼ばれるシステムを開発した。これは40以上の異なるコンテンツ・レコメンデーション・プロバイダーからネイティブ広告を抽出し、どのインプレッション(CPM、CPC、CPAのいずれであっても)が最も高い収益をもたらすかを予測し、そのプロバイダーから広告を配信するというものだ。
さらにローゼンタール氏は、WhizzCoがパブリッシャーと協力してレコメンデーションウィジェットと広告がページのネイティブ部分のように見えるようにし、広告がどこから配信されたのかにかかわらず外観が変わらないようにしていると付け加えた。同氏によると、パブリッシャーはWhizzCoのJavaScriptを「ヘッダーではなく、サイトの実際のコードに実装することで、ロード時の問題がすべて解消できます」と述べている。
WhizzCoは2017年に設立され、すでにPenske Media CorporationのShe Mediaをはじめとする多くのパブリッシャーと仕事をしている。She Mediaのオペレーション担当シニアバイスプレジデントであるRyan Nathanson(ライアン・ネイサンソン)氏は声明で「WhizzCoのプラットフォームにより、競争力のあるエコシステムを構築することができ、よりタイトなカスタマイズ、競争、編集ガイドライン管理が可能になり、コンテンツレコメンデーションのCPMが75%増加しました」と述べた。
さらにローゼンタール氏によると、WhizzCoの顧客は平均してコンテンツレコメンデーション収益が37.7%増加しているという。
「私たちのモットーは、100%のパフォーマンスを100%の時間で提供できる人はいないということです」とローゼンタール氏は語った。「たとえGoogle(グーグル)やその他の大手広告会社でであろうと、常に最高のパフォーマンスを発揮することはできません。そこで、私たちの技術が必要となるのです」。
関連記事:ネイティブ広告のTaboolaがSPACを介して公開へ
カテゴリー:ネットサービス
タグ:WhizzCo、イスラエル、広告
画像クレジット:Feodora Chiosea / Getty Images
[原文へ]
(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter)