ヒザを痛めた人用のスマート装具をRoam Roboticsが開発

ロボットの外骨格を作っている企業はとても多い。むしろそれは、この分野のもっとも活気あるカテゴリーだ。それには理由がある。この種の技術には、人間の仕事や動きや機能再生努力の未来に重要な影響を及ぼす力がある。

このカテゴリーにはまた、驚くほど多種類のソリューションがあり、まるでSFのようなSarcosもあれば、他方にはRoam Roboticsがある。Roamのソリューションは実は、ウェアラブルをウェアラブルロボットに仕立てている。つまり具体的には、同社はロボット的な補助装具を金属やプラスチックでなくファブリックから作る。

そうすると結果的にはもっと工業的なソリューションの強みの一部を失うことになるが、日常的利用により適しているとも言える。だからこそ、ロボットのスマートニー(コンピューター内蔵のスマートヒザ)による整形術が、極めて理に適っているといえるようになる。この製品は最近、Class 1の医療器具としてFDAに承認されたが、AIを利用する適応化技術により装着者の動きを関知して、それに合わせて自分を調整する。

画像クレジット:Roam Robotics

共同創業者でCEOのTim Swift(ティム・スウィフト)氏が、ニュースと同時に出た発表声明で次のように述べている。「Roamは製品やサービスがまだほとんど発達していない市場に奉仕しています。地球の人口の20%ほどが、体の動きに不自由があり、医学の進歩で人間の寿命が長くなるとその数は増える一方です。ウェアラブルロボットへの弊社のアプローチは人体の動きと完全に滑らかにフィットし、人びとにより健康で幸せで活動的な人生を届けることができ、物理的な制約に邪魔されることがありません」。

この製品は同社のスキーヤー用や軍用製品の仲間入りをし、階段の昇降や、坐った姿勢から立ち上がるなどの動きを検出する埋め込みセンサーを利用している。他に電源装置と、運動をアシストするための動きを作り出すエアーコンプレッサーが使われている。

この装置は予約受付中で、発売は2021年夏の終わり頃になる。

カテゴリー:ロボティクス
タグ:Roam Robotics外骨格

画像クレジット:Roam Robotics

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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