ここ数年明らかになりつつあること:スマートフォンユーザーは、通話より画面を使う時間の方が多くなるにつれ大きなスマホを求める。そして、スーパーサイズモバイル端末への欲求が減少する傾向はない ― Yahoo傘下のモバイル分析会社Flurryの最新レポートによる。
同社は毎月追跡している16億台の端末から上位875機種(2015年3月の全セッション中87%を占めると同社は言っている)を対象に、画面サイズ別の全世界端末利用状況を調べた。Flurryは、ファブレットのシェアが1年前と比べて3倍以上に増えていることを発見した。
2014年1月、Flurryの記録によるとファブレットのアクティブユーザーはわずか6%で、「ミディアムサイズ機(画面サイズ3.5~4.9インチ)」は68%だった。しかし今年3月、ファブレットの利用が20%へと急増したのに対して、ミディアム機は59%に減少した。
フルサイズのタブレットも、ファブレットに食われアクティブユーザーのシェアを落とした。
Apple初のファブレット、iPhone 6 Plusは昨秋発売された ― Appleプラットフォームに居続けたいiOSユーザーにようやくi-ファブレットの選択肢を与えた。抑圧されていた欲求がファブレット利用を推進したことは明白だ。
とは言えファブレットを支配しているのはAndroidだ ― 大画面Androidスマートフォンの選択肢の数と唯一つのiPhoneを比べれば当然だ。Flurryによると、約1/3(36%) のAndroidユーザーがファブレットを使っているのに対してiOSユーザーではわずか4%だ。つまりiOSデベロッパーは今も小さな画面向けの体験作りに焦点を当てている ― あるいはiPadアプリも(フルサイズタブレットは全iOS利用の1/5を占める)。
対象的に、Androidのフルサイズタブレットは極めて弱い(わずか3%)― これはAndroidタブレットが総崩れであるという誰もが知る事実を強調するだけでなく、Androidの方が大画面スマホを長期間売っているので、フルサイズタブレットの推進力も需要も小さいことを意味している。
Flurryは、ファブレットを提供しているAndroid端末メーカーの成長を示すグラフも掲載しており、それによると2013年にファブレットがAndroid機に占める割合はわずか10%だった。しかし、2年が過ぎ、ファブレットは全Android端末の1/3近く(27%)にまで成長した。つまり、Androidファブレット〈こそ〉がAndroidタブレットなのである。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)