数週間にわたって噂されていた売却の可能性について、Huawei(ファーウェイ)はHonorブランドを売却することで合意したと報じられている。米国時間11月10日のReuters(ロイター)報道によると、苦境にあるこのハードウェアメーカーは、深圳市政府と携帯電話販売業者のDigital Chinaを含む買い手のコンソーシアムに、同ブランドを売却する予定だという。
「事情に詳しい人々」の引用によるレポートでは、Honorユニットの売却価格は152億ドル(約1兆6000億円)だとされている。Honorの新しいオーナーは、ブランドの7000人もの従業員(管理職を含む)の多くを維持し、約3年間で上場する計画だと伝えられている。Honorは中国、ヨーロッパ、米国で低価格デバイスを中心に展開してきた。今回の売却により、ファーウェイは自社ブランドのハイエンド製品に特化することになるだろう。
この取引はしばらく前から噂されていたが、どうやらその結論はJoe Biden(ジョー・バイデン)氏の大統領選勝利をきっかけに出てきたようだ。ファーウェイが現金による取引を継続すると決定したことからも、同社が米国の新大統領下で国際的な情勢がすぐに変わると考えていないことは明らかなようだ。
このニュースは、米国による制裁に絡む困難が続いていることを受けて伝えられた。Google(グーグル)のような企業の技術にアクセスできないことは、世界第2位の携帯電話メーカーにとっても大きな打撃であることが証明された。同社の中国における販売は堅調に推移しているが、それでも打撃を受けている。
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Huawei、Honor、売却
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)