Huawei(ファーウェイ)は最悪の事態に備えて、ここしばらくソフトウェアの開発に取り組んできた。米国が今年初めにこの中国のハードウェア大企業をブラックリスト入りすると発表したとき、開発計画は加速したはずだ。
しかしいまだに明らかになっていないことの一つは、同社のHongmeng OS(ホンメンOS)がどのような役割を担うか、ということだ。最近の報道では、OSはIoTと他の産業用途のために構築されていると推測されている。しかしこのソフトウェアは具体的にはローエンドのモバイルデバイスで作動させるため、という方向にいっているのかもしれない。
中国官営メディアのGlobal Timesは今朝、情報筋の話としてHongmengが今年後半にもローエンドスマホに搭載されるかもしれないと報じた。このOSは現状では明らかにAndroidよりもかなり劣っているが、端末の価格を2000元(約3万円)に押し下げそうだ。報道ではまたファーウェイは今週後半、中国・東莞市で開催するデベロッパー会議でOSの全容を明らかにするとしている。
現在のところ、HongmengはGoogleのOSの代替として作られてはいないようだ。だがファーウェイは米国製のハードウェアとソフトウェアへのアクセスを完全に断つという、あり得る将来に備えつつある。
差し当たっては、ファーウェイは少なくともハイエンドの旗艦モデル向けにはAndroidを使い続けることに専念するようだが、その一方でエントリーレベルのモデルにHongmengをもってくるかもしれない。
イメージクレジット:Jaap Arriens/NurPhoto / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)