折りたたみスマホは値が張る。5Gスマホもそうだ。では5Gの折りたたみスマホはどうか。借り入れを覚悟した方が良さそうだ。ファーウェイのMobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)での記者会見の最後に、モバイル責任者のRichard Yu(リチャード・ユー)氏は発表したばかりのMate Xの価格は2299ユーロ(2600ドル、約28万8000円)であることを明らかにして「価格爆弾」を落とした。
かなりプレミアムな価格設定だが、そんなものだろう。
2019年半ばに発売される端末の価格が明らかにされた瞬間、イベントに参加していた人たちからはため息の声がもれた。ユー氏は明らかにそうした反応を予想していて、ファーウェイがこの価格を引き下げるためにキャリアと検討を重ねていることを明らかにした。5G折りたたみというイノベーションの値段について、ユー氏はほとんど弁解するような口調だった。
大量生産もまたコスト引き下げに貢献するはずだ。しかしもしこの端末がアーリーアダプターのみをターゲットにしているのなら、それでおしまいだろう。
Galaxy Foldのように、Mate Xは8GBのメモリー、512GBのストレージ、計4500mAhの2つのバッテリーなど、しっかりしたスペックを備えている。そして2600ドルというのは一線級ものだろう。
価格のほかにも、ファーウェイはこのデバイスをメジャーなキャリアを通じて米国で販売できないという大きな問題を抱えている。明らかにキャリアは米国マーケットにおいてこのプロダクトに奨励金援助は行わないだろう。なので、もしこのデバイスの価格が躊躇させるものでなかったとしても、手に入れるのは難しそうだ。
(原文へ 翻訳:Mizoguchi)