Huawei(ファーウェイ)は米国時間7月26日、初の5Gスマートフォンを中国市場で発売することを発表した。英国でのデビューに続き、Huawei Mate 20 Xは現在予約を受付中で、中国での発売は8月16日を予定している。
2月に開催されたMWC(モバイル・ワールド・コングレス)でデビューした折り畳みスマートフォン「Mate X」よりも、Mate 20 Xは早く発売されている。ようやく先週におおよその発売日が決定したSamsung(サムスン)のGalaxy Foldの混乱をみれば、企業が折りたたみスマートフォンのリリースについて慎重になるのは当然だ。
China Mobileは先月末、ファーウェイの機器を利用した5G通信ネットワークを稼働させ、10月には商業サービスを展開する予定だ。また6月には、China TelecomとChina Unicomも商用5Gネットワークのライセンスをいくらかの遅れの後に取得した。先週には、ZTEのAxon 10 Pro 5Gも中国で先行販売された。
ただしサービスが展開されるまでは、5Gスマートフォンの購入者は古いネットワークに頼らざるを得ず、米国と中国の貿易戦争の影響をうける。安全保障上の懸念からファーウェイとZTEの両方が国際的に、特に北米において標的となっている。
報道によれば、ファーウェイは米国における排除を受けて、ハードウェアとソフトウェアの内製率を大きく向上させようとしている。注目すべきは、ARMベースのKunpengサーバーチップを中心としたエコシステムの構築に、4億3600億ドル(約470億円)を投資したことだ。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)