ブランドの商品イメージをInstagramの写真に替えるOlapicが1500万ドルを調達

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Olapicはユーザーが作成した画像をソーシャルメディアから収集して販売促進を手伝うサービスだ。彼らは、1500万ドルの資金調達を達成した。

OlapicはユーザーがTwitter、Instagram、Pinterest、Facebookにといったソーシャルメディアに投稿した画像を収集する。そして、キュレーションアルゴリズムと編集者の手により選別し、Olapicは各ブランドに最適な商品の使用例の写真を判別する。

今回のシリーズBラウンドには、Felix Capitalを筆頭に、Unilever Ventures、Fung Capital、Longworth Venture PartnersとMichael Lazerowが参加した。

「ほとんどのEコマースのサイトに掲載されいてる商品写真の80%から90%は白い背景の写真です」とOlapicのファウンダーであるPau Sabriaは説明する。「ユーザーが作成した写真は、当然のことですが、商品を使用する状況において、それがどのように見えるかが分かります」。

コンテンツをカスタマーと共同編集することは、ブランド企業にとって商品の撮影のための人の採用や場所に関連するコストと時間を節約すること以外にもメリットがある。

Olapicのアルゴリズムは、46の異なるシグナルをトラックし、最もエンゲージメントとコンバージョン率を高める写真を判別する。そして、その結果を再度キュレーションエンジンに入力することで、エンジンは時間の経過と共に賢くなっていく。Sabriaは、現実的な写真は高い販売率につながることが証明されたと話す。

モダン家具ブランドのWest Elmの例では、商品写真にペットも写っていると、コンシューマーの購買への興味が高まることが分かった。これはとても顕著で、自社の商品撮影でも犬や猫が含まれた写真を撮影するようになったとSabriaは説明した。

また、コンシューマーはブランドに自分の写真が特集されることを嬉しく思うそうだ。Sabriaはユーザーに写真を使用する許諾を求めた際、70%のコンシューマーは同意したと話した。そして、返信には平均2.4個の「感嘆符」が含まれているという。

「InstagramのフィードやPinterestのページにブランド企業の広告が差し込まれると、少し押し付けがましく見えてしまいます」とFelix CapitalのFrederic Courtは話す。「ブランド企業は、ユーザーにとって友人やフォローする人の写真と同じくらい信頼できて、エンゲージメントの高い写真を切に求めています」。

Pinterest、InstagramやTwitterといった主要なSNSが「今すぐ購入」機能を実装するほど、この重要度は増すだろう。

現在Calvin Klein、West ElmやTargetといった200以上のブランドがOlapicを使用している。

「画像優位のウェブが台頭するほど、最も魅力的で多くの画像コンテンツを製作するのはブランド企業になるでしょう」とSabriaは話す。「5年後には、商品を販売するのにストックフォトに大きく依存していた理由が分からなくなるかもしれません」と続けた。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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