テルアビブで「ブランドと小売業者を結びつける」サービスを提供するCymbioが米国時間3月17日、シリーズAで700万ドル(約7億6000万円)を調達したことを発表した。
CEOのRoy Avidor(ロイ・アビドール)氏は、Mor Lavi(モル・ラヴィ)氏やGilad Zirkel(ギラッド・ジルケル)氏らとともに同社を創業した。アビドール氏によるとそのプラットフォームは、ブランドが自らの製品を自分が売りたいeコマースで売れるようにするという。通常、新市場の開拓には、eコマース店の設営にいくらかかるか?どれだけの売上が見込めるか?十分な利益が得られるか?など費用対効果分析が必要だ。しかしアビドール氏によると、Cymbioはその過程を楽にし、統合も瞬時に行える。
このプラットフォームは、複数のマーケットプレイス間の違いにも自動的に対応する。製品分類の分類規格はどのようなものを使っているか、製品の画像の背景色は決まっているか、在庫の同期や追跡や返品はできるか、などなど。またドロップシッピングができるので、マーケットプレイスではなくブランド自身がプロダクトを発送し、それにより顧客の氏名や住所にアクセスできるようになる。
アビドール氏によると、「顧客がいる場所にいる必要がある」を認識するブランドが増えているという。すべてのマーケットプレイスで販売するわけではないが、Cymbioでは時間とお金よりも「ブランドの認知度と認知度」が主な制限事項となっている。
2020年にはCymbioの顧客数は12倍に増え、現在ではSteve Madden、Marchesa、Camper、Micro Kickboardなどが含まれていると同社は述べている。また同社によると、新マーケットプレイスのローンチまでの時間は91%短縮され、平均的な顧客のデジタル収入は65%増加するという。
アビドール氏によると、シリーズAは主に営業とマーケティングの拡張に投じ、またプロダクトの開発も継続するとのこと。また、チームは「誰もが何にでもすぐに接続でき、開発者を必要としないコード不要の統合」に取り組んでいるという。
この新たな投資をリードしたのはVertex Venturesで、これにUdian Investmentsと、Payoneerの創業者Yuval Tal(ユヴァル・タル)氏、そしてSapiensの共同創業者Ron Zuckerman(ロン・ズッカーマン)氏が参加した。
Vertex Ventures IsraelのゼネラルパートナーであるEmanuel Timor(エマニュエル・ティモール)氏は、Cymbioについて声明で「Cymbioの技術はオンラインで販売されているブランドにとって根本的なゲームチェンジャーになり、長時間かかる面倒な(各eコマースサイトとの)統合を過去のものにしてくれる」と語っている。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Cymbio、eコマース、資金調達
画像クレジット:Kmatta/Getty Images
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(文:Anthony Ha、翻訳:Hiroshi Iwatani)