暗号化通信の専門企業Silent Circleがさきほど、新たな資金調達ラウンドを発表したが、その目的は同社のプライバシー保護を強化したスマートフォンBlackphoneの需要増に応えるため、という。この、堅固なセキュリティを誇るAndroidハンドセットは、スペインのGeeksphoneとの共同開発だ。
今の、いわゆるポストSnowdenの時代には、プライバシーが新しいホットな投資分野としてもてはやされているようだ。しかもSilent Circleは昨年の夏に、同社の暗号化メールサービスを、NSAのスパイ行為が露呈したため、そして政府による盗み見行為への共謀を自ら断つために、自主的に閉鎖した。そういう意味では今回の資金調達は、同社にとって時宜にかなったもの、と言えよう。
セキュアなメールサービスを収益源とすることをやめたSilent Circleは、その焦点をセキュアなモバイル通信技術に変え、そしてその、企業としての思い切った意思決定が、新たに大きな資金獲得機会を招いたのだ。
その3000万ドルのラウンドを率いた投資家は、Ross Perot Jrとプライベート投資ファンドCain Capital LLCだ。
Perot Jr.とBritish Telecomの元CEOで会長のSir Peter BonfieldがSilent Circleの顧問団に加わり、元Dellの上級役員だったAnurag Jainが、顧問団の副会長に任命された。
Silent Circleによると、新たな資金はBlackphoneの、同社の言葉を借りれば“圧倒的に膨大な需要”に応ずるために使われる。そしてそれによって、セキュアな通信の市場における同社の成長を、加速したいのだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))