プログラミングを職業技能として教えるFlatiron Schoolが早くもシリーズBで$9Mを調達、教師育成に重点投資

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子ども、青少年、そして大人たちに、プログラミングの能力を読み書き算数なみのふつうの技能として身につけてもらうための教育プラットホームFlatiron Schoolが、シリーズBで900万ドルの資金を獲得した。ラウンドをリードしたのはThrive Capital、これにCRVとMatrixが参加した。

Flatiron Schoolは老若男女誰にでも、12週間のコースでプログラミングを教える。卒業したらすぐにプログラミングの職に就ける程度の、技能獲得を目指す。Flatiron Schoolによると、その大人課程では、終了者の99%がメジャーなテク企業(Google、Intelなどなど)で技術系の仕事に就いている。

“教育という仕事やビジネスには、量か質かというトレードオフがある。量と質を両立させるのはとても難しい”、と協同ファウンダのAdam Enbarは語る。“うちは、クラスのサイズを慎重な考慮に基づいて決めているし、生徒たちの良好な最終結果を保証するために、適性を判断したうえで入学を認めている”。

でも上で述べたように、Flatiron Schoolの対象は大人だけではない。2013年に同社は事業を拡大して高校生にも教えることになり、学校と提携して課外授業のカリキュラムに導入している。

ここ数十年における生徒たちのカリキュラムの最大の変化が、コンピュータ科学の導入だ。Flatiron Schoolは、コンピュータ科学がカリキュラムに正規にあるタイプの教育とそのためのインフラストラクチャを作り出す手伝いをしたい、と考えている。これまで多かったドラッグ&ドロップによる安易なプログラミング学習では、本当のプログラミング能力が身につかないし、一方、抽象的なコンピュータ科学の学科はプログラミング言語について現実性現実味のない教え方をする。両者のギャップをうめ、本当のプログラミング能力を身につけさせることが重要、とFlatiron Schoolは考えるのだ。

“教師をプログラマになるよう教育するのは比較的簡単だけど、ソフトウェア技術者に人に教える能力を身につけさせるのは、ものすごく難しい”、とEnbarは言う。“コンピュータ科学を教えられる教師がいないことが、最大のボトルネックだから、うちは教師を育てることに重点投資をしている”。

Flatiron Schoolは昨年の夏に、550万ドルを調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

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