ヘビのように曲がって断線しないUSB充電ケーブル、Snakeble

一度でもUSB充電ケーブルを使ったことのある人なら(TechCrunchの読者はほぼ間違いなく)、Snakableが解決しようとしている問題に遭遇したことがあるだろう。つまり、繰り返し使用するうちにケーブルが壊れて導線が露出し、ついにはケーブル自体の信頼性が低下し、充電するたびにケーブルをゆすってやらなくてはならなくなる。Snakableは新しいタイプのUSBケーブルで、折り曲げられたり引っ張られたりされるという、これまでのケーブルが曝される危険から身を守るしくみを内蔵している。両端につけられた特許出願中の緊張緩和機構の自在ジョイントによって、ケーブルが安全な半径を超えて曲げられることを防ぐ。

そう、その結果ケーブルの動きがちょっとヘビ(snake)に似ていることから、その名がつけられた。

プロジェクトを立ち上げたWes Goulbourneは、航空宇宙産業の経歴を持ち、常にエンジニアに囲まれて仕事をしてきた(現在彼はフィラデルフィアのBoeingに勤めている)。

「Snakebleを思いついたのは、USBケーブルを修理するのが嫌になり、そもそも壊れること自体に疑問を持ったときでした。プラスチック製のおもちゃのヘビがどうして曲げても壊れないのかを考えていて、Snakebleケーブルのデザインが生まれました」。

あのおもちゃのプラスチック製ヘビ — 3センチごとに節があって蛇行する — が、今Snakebleを支える仕組みを生んだインスピレーションだった。

Goulbourneはまず3DプリンターでSnakebleのプロトタイプを作ってから、工業プリンティングで実用版のケーブルを作った。

今日(米国時間5/5)彼がTechCrunch Disrupt NYのスタートアップ・アレイでプロトタイプ版を披露し、Kickstarterプロジェクトについても紹介する予定だ。

ボールジョイント機構によって、ケーブルが限度以上に曲げられる可能性は低くなっているが、もし張力がかかりすぎた時は、関節部分が簡単に分解されて元に戻せる。

Goulbouneが量産を目指すケーブルは、Apple Lightning(認定済み)およびMicro USB規格で、長さは4フィート(1.2m)。色は、赤、白、黒、緑、およひオレンジが用意されている。

価格は30ドルの予定だが、Kickstarter支援者は20ドルで早く入手できる(今年の夏に出荷見込み)。30ドル寄付した人にはお揃いのカラーの電源アダプターも付いてくる。Goulbourneは製造コストをカバーするために2万8000ドルの資金調達を目標にしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook