法人向けのウェルネス経営サービス「FiNC for Business」、個人向けのダイエットプログラム「FiNCダイエット家庭教師」などを手がけるFiNCは1月13日、カゴメ、第一生命保険、未来創生ファンド(トヨタ自動車・三井住友銀行などが主要投資家のベンチャー投資ファンド)、明治安田生命保険相互会社、ロート製薬および個人投資家から合計20億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
調達した資金は人工知能(AI)領域へのさらなる投資や、2017年内にリリース予定のコンシューマー向けウェルネス・ヘルスケアプラットフォームアプリ「FiNC」の開発およびマーケティングに充てるとしている。
最近ではフィットネス用ウェアラブルデバイス大手のFitbitとの連携を皮切りにカゴメ、東京急行電鉄との連携も発表するなど、法人向けサービスの展開を積極的に推し進めていたFiNC。各サービスでのユーザー数や売上高などは非公開としているが、売上高の比率は法人、個人向け事業でそれぞれ半々程度だという。
新アプリのFiNCは、人工知能を活用したパーソナルヘルスケアアプリ。“キレイになれる キレイが続く”がコンセプトとなっており、人工知能による専属コーチ(AIパーソナルコーチ)が、個人に最適化されたヘルシーレシピやフィットネスプログラムを教えてくれるという。また、著名人や専門家、友人のフォロー機能も搭載予定とのことで、フォローした人たちから美容・健康に役立つ情報やアドバイスが得られるとしてる。サービスは無料で利用できる予定。新アプリの開発を通じて、法人向けサービス(BtoBtoEで提供する従業員向け健康管理アプリ)の機能強化も図るとしている。
先行して提供しているFiNCダイエット家庭教師などもすでにAIを活用してユーザーに対するコーチングを行っているが、今後は食事の画像解析、姿勢の画像解析、フィットネスプログラムのリコメンド機能の精度向上などを通じてAI領域の強化も進める。これにより、ユーザーのお悩み、症状、ライフスタイル、体重・睡眠・歩数などのデータを複合的に解析。コーチングの精度向上を狙っていく。