ダイムラーとボッシュはカリフォルニア州サンノゼで、自動運転車を使ったライドシェアの実証実験を開始した。両社はこの実証実験で、共に目指しているレベル4、5の自動運転の実現に必要な情報が得られることを期待している。
この実証実験では、車体にメルセデス・ベンツ「Sクラス」ベースのプロトタイプを使い、選ばれた参加者に対し、サンノゼ付近でシャトルサービスを提供。セーフティー・ドライバーが乗車しモニターすることで、安全面への配慮を行う。参加者はDaimler Mobility AGが開発したアプリを使い、配車依頼、そして目的地の指定などの操作を行う。
サンノゼでシビック・イノベーションとデジタル戦略を担当するDolan Beckel氏は、「我々としては、自動運転車がいかに安全性を高め交通渋滞を緩和し、モビリティをより利用しやすく、持続可能かつインクルーシブにしていくのか、知りたいと思っている」とコメント。サンノゼには、自動運転車が行き交う未来の交通システムにむけての準備、といった狙いがある。
ダイムラーとボッシュはこれまで数年間、自動運転技術を共同で開発してきた。7月には無人駐車機能を運用する認可をドイツの規制当局から得たことも大きな話題となった。