ホワイトボードを再発明、Googleの新製品「Jamboard」

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Googleは、まだまだ人々を驚かせるプロダクトを用意している。2つのモバイル端末、スマートホームハブ、VRヘッドセットを数週間前に発表したばかりだが、今回は珍しいタイプのハードウェアを発表した。大手ソフトウェア企業のGoogleはコンシューマーモバイルを強烈に押し出していたが、今回はホワイトボードを訴求する。

Jamboardは、Googleにしては珍しいプロダクトローンチだ。職場で使うツールを次のレベルへと持って行くこのプロダクトの開発には、数年の期間を要したことだろう。G SuiteのDirector of Productを務めるJonathan Rochelleは、G Suiteで同僚が協力して使える新たなタブレット・インターフェイスを考え、Jamboardが誕生したという。G Suiteは、正式にはGoogle Apps for Workと呼ぶビジネス向けに提供しているアプリのコレクションのことだ。

「Jamboardは、Google Cloudに存在するホワイトボードです」とRochelleは発表前に説明していた。55インチの4Kタッチスクーンは、職場でのコラボレーションのハブになることを想定してゼロから設計したという。Googleのアプリを軸に、Microsoftが提供するSurface Hubと直接的に対抗するプロダクトだ。これまでの製品と似た仕組みで、成果物はGoogle Driveに保存される。Googleが提供するiOSとAndroidアプリを経由して、個人はスマホやタブレットからデータにアクセスすることができる(Windowsにはまだ対応していない)。

Googleは、NetflixやSpotifyといったいくつかの有名企業と協力し、彼らの会議室にJamboardを設置してハードウェアの検証を行ってきたという。ホワイトボードの精度は圧巻だ。ゼロから作り上げたハードウェアは(Googleはハードウェア・パートナーについて開示していない)直感的に使えて、インターフェイスの反応もとても良い。ユーザーは付属のパッシブ式スタイラスでホワイトボードに文字を描くことができ、書いた文字は指で消せる(付属のイレーザー/マイクロファイバーでも消せる)。

Google Jamboard

手書きや描画ツールで仕事を効率化できるだろう。私も実際にプロダクトを試してみたが十分機能的だった。このホワイトボードは16段階でタッチの圧力検知を行い、また細かなアニメーションの演出がちょっとした動作を楽しいものに変えている。例えば、文字を消すとディスプレイから消したテキストがはらはらと落ちたりする。ホワイトボードのシステムはこの用途のために特化したAndroidバージョンであり、専用ブラウザやGoogle Mapsなどの機能を搭載している。将来的にはサードパーティーアプリに開放することもできるという。

また、Google Castにも対応しているので、大型ディスプレイとしても使用可能だ。内蔵スピーカーは本体の下の部分にあり、スタイラスとイレーザーを載せる磁石トレイの方を向いて付いている。私が聞いた限りではスピーカーの性能はすごく良いと言えるものではなかったが、音量がそこそこあり、テレカンファレンスの音声としては十分だろう。そうでなければ、Bluetoothに対応しているので、他のスピーカーを利用するという選択肢もある。

Google Jamboard

ときおりユーザーがホワイトボードで動画を見ることを想定しているとはいえ、ディスプレイを4Kにした理由を聞いたところ、人がホワイトボードをすぐ近くから見ても画像が荒くならないようにするためとGoogleは説明する。また、2K対応のカメラも搭載しているので毎秒60フレームで撮影し、テレプレゼンスにも活用できる。

コレボレーションはリアルタイムで起きるが、ホワイトボードの様子はモバイル端末からでも最小の遅延で確認することができる。プロジェクトが完成したら、チームメンバーとPNGやPDFで内容を共有することが可能だ。

また、見た目も驚くほどいい。ホワイトボードの背面も可愛らしい形で、これまで私が見たどのホワイトボードよりも美しいと思う。背面にはスタンダードのUSBポートがいくつかあり、USB C、HDMI、LANポートも備わっている。ホワイトボードは壁にかけることもできるが、オプションでスタンドを購入することも可能だ。来年ローンチ予定で、価格は6000ドル未満になるという。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

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TechCrunch Japan

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