テレワーク用バーチャルオフィスツール「roundz」(ラウンズ)を提供するラウンズは11月17日、シードラウンドにおいて、第三者割当増資として総額5000万円の資金調達を実施した。引受先はXTech Ventures、KVP、日本スタートアップ支援1号ファンド。調達した資金は、roundzのサービス強化のための機能開発、人材採用などにあてる予定。
roundzは、2019年10月のサービス開始以来急速に導入企業数が伸長しており、有料版解約数0社となっているという。今回の資金調達により、roundzのさらなる機能拡充を図りバーチャルオフィスソフトウェアの国内シェアNo.1を目指す。
roundzはリアルタイムで同僚とつながり、キーボードのキーを押すだけですぐに話せる(音声で会話できる)環境を構築する声のバーチャルオフィス。テレワークでは「ちょっとした会話」が困難となり、これが蓄積されることでプロジェクトが遅延したり信頼関係に亀裂が生じてしまうことが課題となっているという。
また、離れた場所にいる相手に「話しかけること」は意識している以上に心理的なハードルが高いため、roundzでは「話しかけることのハードルを下げる」様々な機能を搭載した。
音声主体の類似機能を持つツールとしては ゲーマー向けボイスチャット「Discord」があるが、roundzはテレワーク利用に特化している点が特徴としている。
例えば、あえてカメラを利用せずプライバシーに配慮したり、カレンダーの予定から相手のステータスを自動で表示することで、安心して話しかけられる環境を構築。さらに、発信というひと手間のない軽快なボイスチャット機能によってチームでの会話を促進する。また、ワンクリックで画面とマウスの共有可能な画面共有機能を開始でき、任意の画面を相手に見せながら、「ここ」「そこ」と指示語で会話できる。
roundzは、テキストチャットよりも伝わりやすく、ビデオ会議よりも気軽で素早いコミュニケーションを実現し、テレワークにおけるコミュニケーションストレスを解決するとしている。
関連記事
・音声配信アプリ「stand.fm」が配信者の収益化を支援する「月額課金チャンネル機能」開始
・ボイスメディアVoicyが月額課金機能「プレミアムリスナー」を公開、インターネットから「声のプロ」の輩出目指す
・隔離生活で求められる自然発生的なコミュニケーションを生むソーシャルアプリ