ボーイング737 Maxの大失態は、同社の評判に暗い影を落としただけでなく、財政的にも大きな打撃を与えている。
シアトル拠点の航空機メーカーは、737 Max機の度重なる墜落事故のために、税引き後49億ドルという莫大な損失を計上したと 発表した。ボーイングはこの負債について「737 Max墜落に関連する顧客への補償やその結果起きた遅延などによる」と言っている。
ボーイングは第2四半期決算を来週報告する予定だ。同社の株価は米国時間7月18日にこの発表があった後の時間外取引で2%高だった。
「当社は今も737 Maxの安全な航行を取り戻すことに集中している」とボーイングCEO Dennis Muilenburg氏が声明で語った。「今はボーイングにとって歴史的な瞬間。われわれの飛行機を利用する乗客や乗務員の安全は当社にとってなによりも重要だ。MAXの墜落事故は大きな逆風であり、今四半期にもたらした財務的影響は、現在の課題を示すとともに、将来の財務リスクへの対応に役立つだろう」
1株当り8.74ドルという損失が、202.7億ドルに達すると予想される同社のQ2売上から得られる利益を吹き飛ばしてしまうことは間違いない。
この膨大な負担もまだ始まりに過ぎないかもしれない。将来の売上や会社の評判に与える事故の影響や、悲惨な事故を繰り返さないための検証がまだまだ続く。
現在ボーイングは、737 Maxの規制当局による承認を2019年第4四半期と見込んでいるが、事故の影響はさらに続くだろうと認識している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )